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山口組分裂騒動

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兵庫県公安委員会の入る兵庫県警察本部=神戸市中央区下山手通5
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兵庫県公安委員会の入る兵庫県警察本部=神戸市中央区下山手通5
(注)絆會の「會」が、紙面で使用する「会」になっています
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(注)絆會の「會」が、紙面で使用する「会」になっています

 指定暴力団山口組(当時)の分裂騒動を機に発足した指定暴力団「任侠山口組」(兵庫県尼崎市)について、兵庫県公安委員会は17日、暴力団対策法に基づき、名称を「絆會(きずなかい)」に変更すると官報で公示した。同組が1月、組員に改名を通達したことを受けた措置。

 県警によると、2018年末時点で任侠山口組の勢力は15都道府県に及び、構成員は約400人。改名後も体制は同じとみられ、指定暴力団としての指定期間や所在地、代表者にも変更はない。

 1月中旬に出された通達では、結成時の目標に掲げた山口組の再統合が、現状では困難と判断したため改名するとしていた。捜査関係者によると、抗争の激化で特定抗争指定暴力団となった山口組と神戸山口組から距離を取る狙いがあるとの見方も出ている。

 分裂騒動は、15年に山口組から一部勢力が離脱し、神戸山口組を結成したことで露見。さらに17年、神戸山口組が分裂して任侠山口組が発足し、以降は“三つの山口組”の争いが続いていた。

2020/2/17

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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