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ジューク、ハタチ

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夜景を眺めるカップル=大阪市 ユウナさん(仮名)=宝塚市
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夜景を眺めるカップル=大阪市

ユウナさん(仮名)=宝塚市

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 知り合いが、男女の出会いを求める「マッチングアプリ」をやっています。結婚に至るケースもあるらしいけど、だまされる人もいそうで、なんか怖いイメージ。実際のところ、どうなんでしょう?(甲南女子大、Oさん、19歳)

■会うまでには1週間以上やりとりを

 マッチングアプリ(以下、アプリ)で交際を始めたというサトミさん(28)、シゲルさん(31)=いずれも仮名=に会った。2人は尼崎で一緒に暮らし、結婚への準備を進めている。

      ■

 -アプリを始めたきっかけは?

 サトミ「知人がアプリで出会い、結婚したと聞いて『私もできるかも』と。主に使ったのはペアーズ。結婚の目標は、彼にも初めて会ったときに伝えました」

 シゲル「アプリは『めっちゃ遊べる』と友達から聞いて登録しました。結婚願望の強い人って『ちょっときついな』と思ってたけど、彼女とは波長が合って」

 -アプリの仕組みを教えて下さい。

 サトミ「女性はほぼ無料、男性は月数千円かかるものが多いかな。アプリは4種類ぐらい登録したけど、主に使ったのはペアーズ。プロフィールを見てくれた人から『いいね』が送られてきて、私はその中からいい感じの人を選び、マッチングしたらメッセージが送れるようになります。女性からも『いいね』はできます」

 サトミ「将来がかかっているから、真剣。同時進行でだいたい6人とやりとりして、1人でもメッセージが途絶えると、また1人補充する。なんか不安になるんです。数十人の男性たちのプロフィールを日々見続けて、アリかナシか仕分けて…。そう考えると君(シゲル)は数百人の中から選ばれし1人やで(笑)」

-アプリの利点は?

 シゲル「とにかく手軽。かわいいと思ったら『いいね』して、見た目とか条件で判断できるからシンプル。お互いに出会いを求めているわけだから話が早い」

 -アプリの注意点は?

 サトミ「加工された“詐欺写真”に気をつけて。私は適度に盛れてる写真を何パターンか用意してました。それと、メッセージの段階で気持ちが盛り上がりすぎないように。会うまでは誰のことも期待しない。アプリ上では、どんな自分にだってなれるから」

 シゲル「口元が隠れている写真は要注意」

 -怖さはなかったですか?

 サトミ「本人確認があって、いわゆる出会い系よりは安心だけど、怖さはずっとありました。実際、体目当ての人もいるから、初めからメッセージでゴリゴリ押してくる人は要警戒。最低でも1週間はやりとりをして見極めたし、絶対に人が多い場所で会うように決めていました」

 -親や友達には、どう説明していますか?

 サトミ「親にはアプリのことをなかなか言い出せなかった。母に話すと『そんな感じやと思った』って。父には今も言ってないけど、たぶん母に聞いて知ってると思う」

 シゲル「僕は親にはすぐに話したけど、友達に言うのは抵抗があった。恥じらいをごまかすためにネタっぽく話すんですけど、そしたら友人の反応は意外と普通で。『やっぱそうか、今はアプリやんな』みたいな。アプリでの出会いって当たり前になってきてるんですね」

 -結婚式では、2人のなれそめはどのように紹介されるでしょう?

 シゲル「もう正直に言えばいいと思っています。後ろめたいことはないし、変にごまかすほうが会場がざわつきそう」

-アプリでいい出会いを見つけるには、どうすれば?

 サトミ「『私はがっついてません』みたいなプライドは捨てたらいい。すてきな人と会いたいという気持ちに、潔くあればいいと思います」

 利用者の不安を運営側はどう受け止めているのか。業界大手7社が加盟する一般社団法人「結婚・婚活応援プロジェクト(MSPJ)」(本部・東京)の中島智也さんに聞いた。

 -健全化に向けた業界のルールがあるんですか?

 「マッチングアプリは、きちんとしたルールがないままユーザーに受け入れられ、市場が広がりました。運営基準や法律にのっとった会社もあれば、悪徳業者もある。それらを区別するための自主規制ガイドラインが『MSPJ7つの約束』です」

 -それでも、ヤリモク(性行為目的)と言われる利用者はいますよね?

 「どういう出会い方であれ、うそをつく人はいます。世間では、先に肉体関係があって交際する場合もあるのではないでしょうか。独身同士の恋愛は、関与しきれない部分があります」

 -安全なアプリの選び方は?

 「免許証などで本人確認をきっちりしているかどうかは、重要なポイントです。MSPJ加盟社のアプリでは、結婚か、結婚を前提とした交際を目的とすることを規約に明記しています。7つの約束に加え、『車での移動は気を付けましょう』『大勢いる場所で会いましょう』といった注意事項を示しています」

【MSPJ7つの約束】 MSPJが18年に策定。真剣な出会いを求める人が安心・安全にアプリを利用できるよう、本人確認や独身確認、マナーの悪い利用者の監視、強制退会など、7項目が示されている。

 「ヤリモク(性行為目的)には要注意!」。マッチングアプリにまつわるエピソードを聞く中で、何人かの女性が語気を強めた。尼崎市在住の会社員、ナミさん(28)=仮名=は、アプリで知り合い、食事の後にホテルに誘ってきた男について話してくれた。

 ナミ「2人で焼き肉店に行ったんだけど、自分が食べる肉ばっかり焼くし、私としてはもう、完全に『ナシ』。ところが帰り際に男が『一応聞くけど、ホテル行かへん?』って。私も軽い気持ちで会ったけど、こういう人に『こいつならいける』と思われたとしたら、ほんま腹立つ」

 -そういう男性は多いんですか?

 ナミ「アプリの種類によって差はあるけど、一定数いると思う。無料で使えるアプリは特に。プロフィールに『ヤリモクNG』って書いてる女性も多いですよ」

 次に会ったのは、宝塚市出身の公務員、ユウナさん(23)=仮名。大学生の頃からアプリを活用してきたそうだが、自分の身を守ることには細心の注意を払ってきたという。

 ユウナ「知り合った男性にいきなり手を握られたことがあります。『これくらいなら』と我慢しましたが、やっぱり気持ち悪かった。無理やりキスされそうになった友達の体験も聞いたことがあります」

 -実際に会う時、気をつけていることは?

 ユウナ「これまで10人以上と会ったけど、デートで行く店はこちらから提案しました。個室とか土地勘のない場所は危ないので」

 -アプリで肉体関係を求める人たちをどう思いますか?

 ユウナ「真剣に出会いを求めている人からすると、迷惑な存在でしかない。アプリを利用するなら、相応のリテラシーやリスク対策は欠かせません」

 マッチングアプリって、想像以上にたくさんの人が利用しているんですね。結婚に至るケースが本当にあるとは。「だまされる」「怖い」というイメージだったけど、しっかりと使い方を理解して正しく活用すれば、便利なツールですね。女子大で出会いは少ないけど、自分で使うのはやっぱり不安…。安全なアプリの見分け方をもっと詳しく知りたいです。(Oさん)

2019/10/30

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