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一日の締めくくりにY子ママと水割りのグラスを交わす客=西脇市内(撮影・長嶺麻子) グラスが空くと、すっとお代わりを作るスナック歴20年のY子ママ=西脇市内(撮影・長嶺麻子) カラオケの曲は若者は自分で入力。年配の客はY子ママに入れてもらうのが基本=西脇市内(撮影・長嶺麻子) 店の扉には「暴力追放協力店」のシール=西脇市内(撮影・長嶺麻子) 米津玄師の「馬と鹿」を熱唱する女性客=西脇市内(撮影・長嶺麻子)
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一日の締めくくりにY子ママと水割りのグラスを交わす客=西脇市内(撮影・長嶺麻子)

グラスが空くと、すっとお代わりを作るスナック歴20年のY子ママ=西脇市内(撮影・長嶺麻子)

カラオケの曲は若者は自分で入力。年配の客はY子ママに入れてもらうのが基本=西脇市内(撮影・長嶺麻子)

店の扉には「暴力追放協力店」のシール=西脇市内(撮影・長嶺麻子)

米津玄師の「馬と鹿」を熱唱する女性客=西脇市内(撮影・長嶺麻子)

  • 一日の締めくくりにY子ママと水割りのグラスを交わす客=西脇市内(撮影・長嶺麻子)
  • グラスが空くと、すっとお代わりを作るスナック歴20年のY子ママ=西脇市内(撮影・長嶺麻子)
  • カラオケの曲は若者は自分で入力。年配の客はY子ママに入れてもらうのが基本=西脇市内(撮影・長嶺麻子)
  • 店の扉には「暴力追放協力店」のシール=西脇市内(撮影・長嶺麻子)
  • 米津玄師の「馬と鹿」を熱唱する女性客=西脇市内(撮影・長嶺麻子)

一日の締めくくりにY子ママと水割りのグラスを交わす客=西脇市内(撮影・長嶺麻子) グラスが空くと、すっとお代わりを作るスナック歴20年のY子ママ=西脇市内(撮影・長嶺麻子) カラオケの曲は若者は自分で入力。年配の客はY子ママに入れてもらうのが基本=西脇市内(撮影・長嶺麻子) 店の扉には「暴力追放協力店」のシール=西脇市内(撮影・長嶺麻子) 米津玄師の「馬と鹿」を熱唱する女性客=西脇市内(撮影・長嶺麻子)

一日の締めくくりにY子ママと水割りのグラスを交わす客=西脇市内(撮影・長嶺麻子)

グラスが空くと、すっとお代わりを作るスナック歴20年のY子ママ=西脇市内(撮影・長嶺麻子)

カラオケの曲は若者は自分で入力。年配の客はY子ママに入れてもらうのが基本=西脇市内(撮影・長嶺麻子)

店の扉には「暴力追放協力店」のシール=西脇市内(撮影・長嶺麻子)

米津玄師の「馬と鹿」を熱唱する女性客=西脇市内(撮影・長嶺麻子)

  • 一日の締めくくりにY子ママと水割りのグラスを交わす客=西脇市内(撮影・長嶺麻子)
  • グラスが空くと、すっとお代わりを作るスナック歴20年のY子ママ=西脇市内(撮影・長嶺麻子)
  • カラオケの曲は若者は自分で入力。年配の客はY子ママに入れてもらうのが基本=西脇市内(撮影・長嶺麻子)
  • 店の扉には「暴力追放協力店」のシール=西脇市内(撮影・長嶺麻子)
  • 米津玄師の「馬と鹿」を熱唱する女性客=西脇市内(撮影・長嶺麻子)

 ここは、播州織で栄えた兵庫県西脇市。友人や仕事仲間と居酒屋で腹を満たした酔客たちが、2軒目に向かうのはスナックが相場だ。“取り扱い注意”な夜の顔のトリセツを探るべく、昭和感漂うネオン街で恐る恐る扉を開けたのは、知り合いに何度か連れてきてもらった某店。早速、Y子ママへの潜入インタビューを開始した。(聞き手・長嶺麻子)

 あ、今日は一人?

 きれいめの顔立ちを崩すことはないが、素っ気なく感じさせない口調で、よく冷えた瓶ビールを差し出す。あの-、客層ってどんな感じですか。

 うーん、私の年代より上くらいかな。

 ママは49歳。マグカップでグイグイ飲んでも、顔色ひとつ変わらない。

 これはブラックコーヒー。アルコールは練習したけど、あかんかったわ。

 そうでしたか。店を始めたのはいつから。

 もうすぐ20年になるけど、20代の子は最近ほとんど見ない。昔は上司に連れられてって子が結構いたけど、時代が変わったね。

 女性はどうですか。

 3対7くらいでやっぱり男の人が多いけど、女の人のグループもいてはるし、一人で来る人も多いよ。

 どう過ごすんですか。

 飲まずにひたすら愚痴る人もおる。早い時間、家に帰る前にちらっと寄って。よそでは言いづらいんやろな。外でしゃべらんとってなと言われるけど、こっちは中身を覚えてへんし。

 右から左ですか。本人には何て言うんです?

 覚えてへんて言うで。それでも話していく。すっきりするんかな。私にはどうでもいい話やん。

 つれないですねえ。

 上手に言えへんし。思ってないこと言うの難しいやん。たまに、誰々さんの店で勉強してきたら、とか言われるけど、できひんもん、私には。でも、この店は上手に言うてけえへんから、来やすいっていう人もおる。あれは褒めてんのやろか。

 心掛けてるのは。

 女の人が居心地のいい店かなあ。女の人が居づらくなったら、良くない店の証拠かと。飲めないのに連れてこられてしんどそうな子には、「はよ帰ったらええよ」って声を掛けてる。

 昔からそんな感じで。

 お酒飲む人の感覚が分からなくて始めたから、失敗ばっかりやで。熱かんって言われて、鍋に日本酒入れて蒸発させたことがあるわ。あれ、怒られたな。顔や名前が知られてる人が来ても、全然分からなくて。ほんま何も知らんかった。

 初めてのお客さんには。

 別に変わらへんよ。昔は初めての人でも、ぱっと扉開けたら入ってくれた。最近は「間違えました」って閉める人が増えたね。年齢いったからやろな。まあまあ傷つくわ。

 そこは傷つくんですね。お客さん同士のトラブルとかは。

 席が隣やったら、あなたはあっち、あなたはこっち向いてって席を離すかな。

 直球ですねえ。

 しゃあないやん。ほかにどう伝えるん。何やこの店は!! って怒りだす人もおるけど。そのうち、お客さん同士が私の悪口で盛り上がって、怒りの矛先がこっちに向けばそれでOK。

 なるほど!

 まあ覚えとけよ、とは思うけど。女の子に電話番号聞く人は絶対離れさすわ。酔っ払った人の水割りは、水に変える。カラオケに入ってた曲はキャンセルしとく。「俺の曲が消えとる」とか言うても知らんぷり。タクシーか代行呼んで、速やかに乗せる。

 そんなんでよう続けて。

 最初はお客さんに怒られて、泣いて帰ったりしたもん。カラオケ歌ったら、「店続けるんやったら、あんまり歌わん方がいいで」って忠告された、真顔で。デュエットはしゃあないから、たまに歌うけど。

 この20年で何か変わりました?

 うちらぐらいまでは、上の世代の歌を覚えて歌ってたよ。上司の帰りの足の手配やらやってたけど、時代の流れやろね。今は下から面倒見てもらえない感じ。かわいそうやなとは思う。

 癒やしの場ですねえ。

 私が癒やし? 暇つぶしちゃう?。癖みたいなもんやろ。

 嫌な客もおるでしょ。

 嫌っていうか、いかにもちゃらちゃらした人は大体来なくなるかな。自分を必要以上に飾る人は、色んな意味で居場所がなくなってく気がする。人間、無理したらあかんのちゃう。

 うーん、確かに。これからはどんなスタンスで。

 何やかんやで誰でも自分には無理なこと、自分しかできないことがあるやん。八方美人せえって言うのは過酷なことやで。最近はお客さんに感謝してる。ほんま、ほんま。

 夜の顔には、昼の顔とは違った向き合い方がある。ママの一見つれない態度には、別の誰かになろうとせずに客をあしらう、トリセツの極意が潜んでいる-とみたが、果たしてほんまか。ほんまにそうか。

2019/10/23

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