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シベリアで抑留された体験を演奏や歌とともに語る田中唯介さん=高砂市高砂町横町、十輪寺
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シベリアで抑留された体験を演奏や歌とともに語る田中唯介さん=高砂市高砂町横町、十輪寺

 終戦後、シベリアに約4年間、抑留された音楽家の田中唯介(ゆいすけ)さん(94)=兵庫県高砂市=の公演が6日、同市高砂町横町の十輪寺で開かれた。田中さんはアコーディオン演奏に乗せ、極寒や飢え、重労働で、多くの戦友を亡くした過酷な体験を切々と語った。

 国の調査によると、シベリアやモンゴルに強制抑留された日本人は約57万5千人。そのうち約5万5千人が死亡したとされる。

 公演には約60人が入場。田中さんは砲兵として満州(現中国東北部)で終戦を迎え、ソ連軍に列車に乗せられて収容所のあるまちまで送られたことを説明。ロシア民謡などを歌いながら、抑留生活で戦友たちが倒れていったことを語った。

 収容所で出会ったドイツの楽団員に、アコーディオン演奏を教えてもらったことも紹介。帰国して播磨町の実家にたどり着いたときは、「母親が私にしがみついて、『よう帰ってきてくれた』と泣いていた」と振り返った。

 訪れた高砂市の男性(76)は「私の父もシベリアに抑留されて亡くなったので、話を聞いて感動した。平和の尊さを改めて感じた」と話した。(斉藤正志)

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