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高砂市指定文化財となった高砂神社秋季例大祭の「船渡御」=2019年10月10日、同市高砂町
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高砂市指定文化財となった高砂神社秋季例大祭の「船渡御」=2019年10月10日、同市高砂町

 兵庫県高砂市は、高砂神社(同市高砂町東宮町)の秋祭りで3年に1度開かれる神事「船渡御(ふなとぎょ)」を、市の文化財に指定した。祭り初日となる10月10日の神幸祭で、みこしを載せた船が同神社そばの堀川から沖合までを往復する。江戸時代には既に行われていた伝統行事で、近世の祭りの姿を今に残すとして評価された。(若林幹夫)

 船渡御は大漁と安全を祈願する神事。神社から御旅所(おたびしょ)まで高砂町内を巡行したみこしが夕刻の満潮時、堀川から御座船(ござぶね)に積み込まれ、大漁旗を掲げた船に引かれて高砂港沖まで川を下る。約1時間後に堀川の船着き場に戻って水揚げされると、ふんどし姿の氏子たちが何度も差し上げる。

 紅白の幕を掛けた御座船にみこしを滑らせて一気に積み込む場面が見どころで、集まった見物客を盛り上げる。船積み、水揚げを担う当番地区による海上での引き継ぎ式、えい航する船以外にも先導船やにぎわい船でつくられる船団など、伝統の姿が守られている。

 もともとは神様が海から陸に上がってきた様子を再現したと伝わる。江戸時代には10日夜から翌日の明け方まで海上で過ごし、花火も打ち上げられていたといい、1800年代初めに発刊された旅行案内書「播州名所巡覧図絵」に紹介されている。1960年に中断したが85年に復活し、91年以降は3年に1度の実施となった。

 直近は2019年に行われた。実施の中心となる「高砂神社秋祭り保存会」が文化財への指定を申請。市教委は「地域の結束の強い絆になっている。保存、活用することで地域活性化につなげられる」とした。市指定文化財は42件で、民俗文化財としては2件目となる。

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