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産業用地として開発計画が進む戸ケ池=加古川市野口町水足
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産業用地として開発計画が進む戸ケ池=加古川市野口町水足

 兵庫県加古川市内で産業用地が不足する中、同市野口町水足のため池「戸ケ池」と隣接地の計約6・1ヘクタールを、産業団地として開発する計画が動き出した。地元の関係団体でつくる「水足戸ケ池周辺地区まちづくり協議会」が開発事業者を募集し、JA兵庫南の子会社などでつくる共同企業体(JV)が選定された。地元は「役目を終え、周辺環境に影響を及ぼしていたため池が、別の形で地域の役に立つ」と喜ぶ。(広岡磨璃)

 戸ケ池は約3ヘクタール。開発時期は不明だが、農業用水としての役目は1960年代ごろに終え、雑草や生息する小動物などが近隣住民を悩ませていた。地元では公共施設誘致や太陽光パネル設置の可能性を探った時期もあったが、いずれも立ち消えに。しかし近年、市内の産業用地の不足が顕在化し、2015年に市側から地元に、産業用地への活用について打診があった。

 協議会は16年に設置。池に隣接する種苗メーカー、小林種苗の研究農場とともに、産業用地として開発することが決まった。今年3月、開発事業者としてJA兵庫南の子会社、加古川産業会館と、ミツヤ設計のJVが選ばれた。

 今後、近くの宅地や農地とともに計約8ヘクタールを、都市化を抑制すべき市街化調整区域から、活性化すべき市街化区域へと県が都市計画変更すれば、産業用地部分を工業地域に市が指定することになる。こうした手続きを経た上で、地権者が用地をJVに売却。23年にも産業団地として完成、分譲される。一帯は加古川工業団地や東播磨道の側道と隣接し、利便性は高いという。

 協議会で中心的な役割を果たしてきた長谷川公英会長(75)ら3人は、事業化にめどが付いたことに感慨深げだ。長谷川会長は「ため池が周辺に及ぼしてきた問題が解決し、土地が有効活用されることは地元の長年の願い。最後まで見届けたい」と話す。

 産業用地の創出を巡っては、市は戸ケ池地区の産業用地化を支援してきた。さらに20年度、新たな産業用地を見つけるため、調査事業に着手するなどして力を入れている。

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