東播

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加古川署の黒田清二三生活安全官=加古川市平岡町新在家
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加古川署の黒田清二三生活安全官=加古川市平岡町新在家
加古川署が貸し出す「事前警告機能付通話録音装置」
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加古川署が貸し出す「事前警告機能付通話録音装置」

 東播地域では、最近も高齢女性が700万円をだまし取られるなど、「アポ電」による詐欺事件が相次ぐ。かこじぃ(80)とかこばぁ(74)は不安を感じている。

 かこじぃ そもそも、アポ電って何じゃ。

 かこばぁ 年寄りに略語は難しいわね。加古川署の黒田清二三(きよふみ)生活安全官(55)に聞いてみましょう。

 黒田さん アポ電は「アポイントメント電話」の略語です。横行する「オレオレ詐欺」や「還付金詐欺」を企てる特殊詐欺グループが、主に高齢者を狙ってかける電話を総称して、最近はこう呼びます。息子や市役所職員、警察官、銀行員らに成り済ますのが特徴です。

 犯人たちは電話をかける「かけ子」と、お金を受け取る「受け子」など役割分担し、高齢者を標的にします。手口も巧妙化し、警察に通報させないよう電話をつないだまま自宅にお金を取りに来たり、言葉巧みにキャッシュカードの暗証番号を聞き出したりします。

 かこじぃ 何だか恐ろしい電話じゃ。

 黒田さん 加古川署管内(加古川市、稲美、播磨町)では昨年、約200件(同署調べ)のアポ電を確認しました。うち32件で被害が発生し、計約4千万円をだまし取られました。被害者の大部分を高齢の方が占めています。県内でも上位の数字です。お年寄りの優しさにつけ込む卑劣な犯罪。決して許せません。

 かこばぁ でも、犯人も電話した先の住人が高齢者ってよく分かるわね。

 黒田さん 犯人たちは、学校の卒業生名簿や地域団体の連絡簿などを独自のルートで入手していると思われます。実際、アポ電は地域別に連続発生するという規則性がありますから。

 かこじぃ わしはアポ電なんかにだまされへん。

 黒田さん そう思っている人ほど危ないです。詐欺グループは考える隙を与えず、巧みな話術でお年寄りに忍び寄ります。被害者のうち、大半の人が「私はだまされない」って思っていたんですよ。

 かこばぁ だまされないためには、どう対応すればいいの。

 黒田さん まず、固定電話の留守番電話を活用して、登録していない番号には絶対に出ないこと。もし、出てしまった場合でも落ち着いて。犯人たちは必ずお金やキャッシュカード、預金口座などの話題に触れてきます。そこが見破るポイントです。

 かこじぃ アポ電はなくならないのか。

 黒田さん 詐欺グループも知恵を絞り、新たな手口を考えてくるでしょう。新型コロナウイルスの影響で、国民1人当たり10万円を配る「特別定額給付金」に便乗した特殊詐欺も予想されます。まだ管内では認知していませんが、現金が絡む上に複雑な手続きが必要になり、悪用される可能性が高いです。

 加古川署では、「事前警告機能付通話録音装置」も貸し出しています。受話器から最初に「電話を録音する」とアナウンスが流れ、会話の内容を記録できるので、捜査にも活用できます。

 かこばぁ ちゃんと対応できるか不安だわ。

 黒田さん お金に関する電話があれば、迷わず警察署に通報するか、110番してほしいです。もし気が引けるのなら、家族や近所の人に相談して、独りで考え込まないでほしいです。私たちも被害防止と詐欺グループの壊滅に全力を挙げます。一緒に安全なまちにしていきましょう。(まとめ・千葉翔大)

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