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時計2020/3/24 05:30神戸新聞NEXT

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高潮対策の水門と排水機場の整備が進む松村川の河口付近=高砂市梅井5
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高潮対策の水門と排水機場の整備が進む松村川の河口付近=高砂市梅井5

 兵庫県高砂市は、2011年の台風12号で床上・床下浸水2700戸以上の被害を受けた。同規模の雨量による被害を防ぐため、県による法華山谷川水系の治水対策と併せ、市は管理する河川の改修などを進めてきた。22年度までに総額218億円を見込み、現在は松村川河口の水門と排水機場整備が本格化。市の借金である市債残高が膨らむ中、4月5日投開票の市長選では、大型事業への投資と健全財政の維持について、どうバランスを取るかも争点となりそうだ。

 11年9月の台風12号で2日間の総雨量は市内で300ミリ以上になり、1時間雨量は最大77・8ミリを記録。市は17年度までに同規模雨量で床上浸水被害を解消する対策に取り組んだ。まず計8カ所のポンプ場を新増設。ポンプは法華山谷川など主流が増水した際、逆流を防ぐため、ゲートを閉じた水路から強制排水する。

 市西部を流れる松村川は下流域で川底を掘り下げ、護岸も改修。整備効果は18年7月の西日本豪雨で表れた。総雨量は台風12号と同程度だったが、浸水被害は床下までに収まった。

 18年度以降の事業のうち、最大規模は松村川の水門と排水機場整備。54億円かけて22年度までに完成させる。水門は最大3・5メートルの高潮の逆流を防ぐ。右岸側には水門が閉じた際に稼働する排水機場を設ける。排水能力は毎秒23立方メートル。学校のプールなら、約17秒で空になるという。

 雨水を流す管路、老朽化したため池の改修も実施。市は23年度以降も治水整備の継続を検討するが、20年度当初予算で示された一般会計の市債残高は、既に約440億円と過去最大となる。市治水対策室は「まず対策の検証や効果のシミュレーションが必要だ」とした上で、「財政的な問題もあり、ハード整備は限界がある。想定以上の雨も考えられ、避難などと併せた総合的な治水対策を進めなければならない」と話す。(若林幹夫)

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