東播

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加古川市高齢者・地域福祉課の保健師山本紗也さん
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加古川市高齢者・地域福祉課の保健師山本紗也さん
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 兵庫県東播地域で2人暮らしのかこじぃ(80)、かこばぁ(74)。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、体操や趣味の集まりが中止になり、自宅にこもりがちの生活が続く。

 かこじぃ 生活にメリハリがなくてつまらんのう。

 かこばぁ なんだか気分が晴れないし、かえって体にも良くなさそうね。同県加古川市高齢者・地域福祉課の保健師山本紗也さんたちに、家でできる健康維持の方法を聞いてみましょうよ。

 山本さん 心配なのはまず、運動不足です。加古川市が活動を支援している筋力トレーニング「いきいき百歳体操(いき百)」も、多くの会場で開催を自粛中です。そこでこのたび、動画投稿サイト「ユーチューブ」に、いき百の動画を掲載し、家庭でも取り組めるようにしました。「加古川市公式チャンネル」でご覧ください(通信料がかかる場合あり)。イラスト付きの手順書も、市のホームページに掲載しています。いき百は週2回くらいが効果的です。

 かこばぁ 他にも運動した方がいいかしら。

 山本さん テレビやラジオの体操もお勧めします。感染に影響のない範囲で、家の周りなどを散歩するのもいい運動になります。散歩のときは運動であることを意識して、歩幅を大きく、腕をよく振って。15分以上歩くのが望ましいです。階段の上り下りなど、家にある環境を使って工夫してみてください。運動は規則正しい生活リズムにもつながります。

 かこじぃ そういえば最近、夜眠れなんだり、朝起きられなかったりするんじゃ。

 山本さん 日中の活動量が減ると、夜寝付きにくくなります。やることがないからと、つい昼寝もしがちですが、寝過ぎると夜寝られなくなるので、長くても30分ほどにとどめるようにしてください。寝るのが遅くなったときは、次の日に頑張って朝起きて、日光を直接浴びることで、体内時計が整います。日光を浴びるとビタミンDが生成され、骨粗しょう症の予防にもいいですよ。

 かこばぁ こもりきりだと、食欲もあまり出なくてねぇ。

 山本さん 分かります。でも、量は少なくても、三食を食べることは維持してほしいです。高齢者の食事は白米や麺類など、炭水化物に偏りがちですが、肉などのタンパク質と野菜も取ってくださいね。買い物に行く頻度も減らしているかもしれませんが、日持ちのする冷凍食材なども上手に利用してください。ずっと自宅にいると、間食もつい増えてしまいますが、ほどほどに。

 かこばぁ ドキッ。

 山本さん そうそう、水分補給を小まめにすることをお忘れなく。特に運動のときなどは喉が渇いてなくても、少量ずつ何度も取ってください。新型コロナなどのウイルスは喉から入ってきますから、喉を常に湿らせておくことは予防にもなりますよ。

 かこじぃ 予防か。近頃は、新型コロナのことばかり考えてしまうんじゃ。

 山本さん お気持ちは分かります。でも、この時期、感染症や体調に気を付けなければならないのは例年と同じ。うがい、手洗いは念入りにしてください。不安な気持ちは、会えないご友人と電話で打ち明け合うと、気が軽くなるかもしれません。テレビの歌番組に合わせて大声で歌ったり、踊ったり、自宅でできる趣味をしたりと、楽しみながらストレスを解消してくださいね。(広岡磨璃)

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