東播

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正司健一教授
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 神戸市西区-兵庫県太子町間を結ぶ「播磨臨海地域道路」(約50キロ)のルート案などについて、地域住民らの意見を聴くアンケートやパネル展示が、東播の各市町でも行われている。国土交通省は集まった意見を考慮し、今夏に示したルート帯案4案から1案に絞り込む予定。(切貫滋巨)

 同道路は加古川バイパスなどの渋滞緩和や播磨地域の物流機能向上を目的に、地元市町や経済界が20年以上前から要望を続けてきた。国交省は2017年から、第二神明道路~姫路市広畑区(約35キロ)の概略ルートや構造の検討を開始。同区間を片側2車線の自動車専用道路とする整備方針が決まっている。

 今年8月の国交省の有識者委員会で明らかになったルート案は一定の幅を持つ帯状で、大きくは内陸案と沿岸案の2種類。それぞれに東端の第二神明道路との接続部に向かって、加古川市か播磨町内を通って北上する「加古川ルート」と、播磨町と明石市内を通って北上する「明石ルート」がある。

 内陸案は、より国道2号バイパスへアクセスしやすく、大阪・神戸方面への所要時間の短縮が見込まれる。また建設費用も約5900億~6200億円に抑えられる。一部で市街地を通過するため、大気汚染や騒音など生活環境への悪影響が懸念される。

 一方、沿岸案は海上や工業地帯を主に高架で走らせる想定。内陸案に比べて生活環境に影響する範囲は少なく、建設時の支障となる家屋や工場が少ない。ただ、建設費用は約9300億~9500億円と、内陸案の約1・5倍に膨らむ。

 国交省はアンケート後に絞り込み、来年度にも開催される次回の有識者委で示す。委員の意見を聞いた上で、国交省としてルート帯を決定して「計画段階評価」を完了する。

■播磨臨海地域道路の建設 東播各地で説明会

 国土交通省姫路河川国道事務所は10~11月、播磨臨海地域道路に関係する市町の住民らを対象としたアンケートや、職員が直接説明する「オープンハウス」などを実施している。

 アンケートは、無作為抽出した世帯や企業への郵送(計7400通)▽市役所や役場に用紙設置▽インターネットで受け付け-で募集。郵送以外は住民でなくとも回答できる。ネットは「播磨臨海地域道路 アンケート」で検索する。いずれも締め切りは11月30日。

 オープンハウスは、商業施設内などに設けた会場でパネル展示し、職員が来場者にルートなどを説明。アンケートも配布し回収する。同事務所調査課TEL079・282・8504

 東播地域でのオープンハウスは次の通り(全会場とも午前10時~午後4時)。

 11月17、18日=イトーヨーカドー加古川店(加古川市別府町)、アスパ高砂(高砂市緑丘)▽22、23日=イオンタウン東加古川(加古川市平岡町)▽24、25日=にじいろふぁーみん(稲美町六分一)▽27、28日=尾上公民館(加古川市尾上町)

■地元と対話、これからが本番 神戸大大学院・正司教授

 地元が本格的な要望を始めてから、既に約20年が経過している播磨臨海地域道路。ここ数年少しずつ前進しているが、事業化までにはさらに幾つもの手続きがある。実際に道路が使えるようになるのはいつごろだろうか? 道路政策などを研究する神戸大学大学院の正司健一教授に聞いた。

 -現段階はどこまで進んでいると考えられるのか。

 道路の完成を山の頂上とするならば、現在は5合目くらいとみる。これまでは専門家の議論だが、(各自治体でそれぞれ話し合いが行われる)都市計画決定に向けた議論が始まれば、地元との対話になり、本格的な山登りはそこから、ともいえる。

 -完成はいつごろとみるか。

 時期を予想するのは非常に難しいが、国が25年先などを見通しているのであれば、この段階まで進まないはず。社会環境が大きく変化する可能性があるので。「できれば10年くらいで」というのが国の本音では。10年後の完成は不可能なわけではないが、通常はそうスムーズにいかない。

 -今後、遅れるとすれば、どの段階だろうか。

 時間を要するとすれば、やはり用地買収の段階だろう。(都市計画決定から全線開通まで64年かかった)山手幹線は住民らの激しい反対があり、結局、世代交代を待つしかなかった。地元の反対があれば難航するということを国も意識しており、ルート帯案は(住宅地を避け)公共空間の活用を盛り込むなど苦心の跡が見られる。(聞き手・切貫滋巨)

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