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「生命の根源」をテーマにした連作について解説する神農巌さん=兵庫陶芸美術館
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「生命の根源」をテーマにした連作について解説する神農巌さん=兵庫陶芸美術館

 立体的な線文様を駆使した青磁作品などで高い評価を受ける陶芸家、神農巌さん(62)=大津市=の個展が、兵庫陶芸美術館(兵庫県丹波篠山市今田町上立杭)で開かれている。20代の最初期から新作まで、制作の軌跡をたどる35点を展示している。

 神農さんは京都府福知山市生まれ。大学在学中に博物館で見た中国・宋や朝鮮・高麗時代の青磁に感銘を受け、陶芸の道へと進んだ。京都の工業試験場や陶工職業訓練校で釉薬や成形、ろくろを学び、窯元での修業を経て30歳で独立した。

 個展では、泥状の土を筆で何度も塗り重ねる「堆磁」という独自技法を用いた青磁を中心に紹介している。母の死を契機に、「生命の根源」というテーマを掘り下げた2012年の連作からは、5点を展示。子宮や胎盤をイメージしたつぼや鉢は、堆磁による動的な線文様と、端正な器の形が調和し、神秘的な造形美をたたえている。

 堆磁の前身となった初期の作品や、釉薬を一から見直し、しっとりとした質感や色合いを実現した16年の作品、「祈り」をテーマにした白磁の近作なども並ぶ。神農さんは「集大成と言える内容。次はどんな作品になるか分からないが、見る人に共鳴、感動してもらえる作品を作っていきたい」と話していた。

 18日午前11時から正午までは神農さんによる展示解説(無料、申し込み不要)が、午後1時半から同3時までは、制作について語るスライドレクチャー(無料、先着100人の事前申込制)がある。

 展示は2月16日まで。午前10時~午後6時。月曜休館(13日は開館し、14日が休館)。同時開催中の特別展の料金に含まれる。一般600円、大学生500円、高校生以下無料。同館TEL079・597・3961

(藤森恵一郎)

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