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養父町史編纂室長だったころの宿南保さん=1996年1月
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養父町史編纂室長だったころの宿南保さん=1996年1月

 前但馬史研究会会長の郷土史家、宿南(しゅくなみ)保さん(兵庫県養父市八鹿町宿南)が4月26日、91歳で亡くなられた。養父町史編纂(へんさん)室長だった1996年、養父町公民館の奥にあった編纂室を訪ねた時、但馬の歴史の魅力を語ってくれた柔和な笑顔は忘れられない。

 「僕はね、理科教員免許と獣医師免許を持っています。小さな中学校に勤務していたので理科以外に何でも教えましたけどね」。江戸三大お家騒動の一つにも挙げられる出石藩の「仙石騒動」の真相を書いた著書などを発刊した歴史家が理系だったとは、驚かされたものだ。

 「やぶ医者、実は名医」「養父町の奇祭・お走り祭りは方位信仰が元になっている」-。駆け出し記者が郷土の歴史ニュースを発信することができたのは宿南さんのおかげだ。「分かりやすかった」とほめられ、テストで花丸をもらった小学生のような心境になった。

 訃報に触れてご遺族に話をうかがった。亡くなる約1カ月前まで原稿に向き合い、「出版社に受け取ってもらうまでは入院しない」と言い張ったという。情熱は終生、冷めることがなかったのだ。ご冥福をお祈りします。(三上彰規)

     ◇

 宿南さんは95年に地域文化功労者文部大臣表彰、2001年には「兵庫県ともしびの賞」を受けた。「和田山町史」など各地の町史にも関わった。主な著書に「但馬の中世史」など。

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