但馬

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城崎への思いや新作本について語り合う(左から)ツペラツペラの亀山達矢さんと中川敦子さん、湊かなえさん、万城目学さん、江口宏志さん=城崎文芸館
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城崎への思いや新作本について語り合う(左から)ツペラツペラの亀山達矢さんと中川敦子さん、湊かなえさん、万城目学さん、江口宏志さん=城崎文芸館
びょうぶのようにもなる絵本「城崎ユノマトペ」を手掛けた亀山達矢さん(左)と中川敦子さん=城崎文芸館
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びょうぶのようにもなる絵本「城崎ユノマトペ」を手掛けた亀山達矢さん(左)と中川敦子さん=城崎文芸館

 城崎温泉街(兵庫県豊岡市城崎町湯島)で限定販売される本の4作目「城崎ユノマトペ」(8日発売)の完成を記念し、このほど城崎文芸館でトークイベントが開かれた。新作を手掛けた京都市の絵本作家ユニット「ツペラツペラ」の亀山達矢さんと中川敦子さん、これまで小説の書き下ろしに加わった作家の万城目学さん、湊かなえさん(洲本市在住)、元書店主江口宏志さんらが登場。住民やファンら約110人を前に、新作への感想や城崎への思いなどを語り合った。(末吉佳希)

 小説「城の崎にて」で知られる文豪志賀直哉の来訪100周年に合わせ、文学のまちとして魅力を発信しようと、2013年から若手旅館経営者らでつくるNPO法人「本と温泉」が取り組む。これまで、江口さんによる「城の崎にて」改装版や、万城目さんと湊さんの小説を出版。発行部数は計4万9400冊になる。

 新作は和紙の切り絵で横約156センチ、縦約30センチの一枚絵に温泉街の街並みを凝縮。タイトルの「ユノマトペ」は擬音・擬態語を意味する「オノマトペ」と温泉を組み合わせた造語で、温泉に漬かる人たちの動きに合わせ、擬音語などを随所にちりばめている。ヤナギ並木を歩く温泉客には、イモリに驚く志賀直哉やカニを追う湊さんの姿も紛れ込む。表紙は木目の板に鼻緒のイラストを付けた「げた」のデザインに仕上げた。

 トークでは、温泉客に外国人が描かれていることに注目した江口さんは「世界中から人が訪れる城崎の多様性が表現され、一人一人のエピソードを想像したくなる」と評し、家族と毎年城崎に訪れていたという湊さんは「何度も写真を撮ったが、そこに入りきらないまちの景色が補われている」と絶賛。万城目さんは装丁について「げたの底側にあたる裏表紙まで細かく再現され、今にも音が聞こえてきそう」と話した。

 ツペラツペラの2人は「城崎のまちをまるごと持って帰るようなたくさんの魅力を詰め込んだ。びょうぶのように飾ることもできる。城崎の出来事を思い出すきっかけにしてもらえれば」と話している。

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