但馬

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撤去される「カニ形看板時計」。鉄枠などにさびも目立つ=9日午前=香美町香住区七日市
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撤去される「カニ形看板時計」。鉄枠などにさびも目立つ=9日午前=香美町香住区七日市
仮設事務所で営業を始めた香住観光協会の職員ら=香美町香住区七日市
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仮設事務所で営業を始めた香住観光協会の職員ら=香美町香住区七日市
シロアリ被害により移転を迫られた香住観光協会の旧事務所=香美町香住区七日市(同協会提供)
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シロアリ被害により移転を迫られた香住観光協会の旧事務所=香美町香住区七日市(同協会提供)

 JR香住駅(兵庫県香美町香住区七日市)の構内にあった香住観光協会事務所が今月5日から、駅北側の空き地に構えた仮設事務所に移転して営業している。約23年8カ月にわたり、駅舎の屋根に架けた「カニ形看板時計」をシンボルに観光振興に努めてきたが、シロアリ被害の発覚で思わぬ“引っ越し”を迫られた。同町が近くに新事務所を建設するまで1年近く、仮設での営業を余儀なくされる形となり、職員は「こんなことになるとは」と困惑している。(金海隆至)

 かつては同町香住区香住の香住町役場(現在の但馬銀行香住支店の場所)内にあった同協会は1996年4月、JR西日本と賃借契約を交わし、駅舎東側にある木造と鉄骨造りの事務所(約40平方メートル)に入居。カニ形看板時計の除幕も行い、晴れやかなスタートを切った。

 しかし、築50年以上になる駅舎の事務所では数年前からシロアリを見掛けるようになり、屋根裏や壁などの腐食が進んだ。今年5月には突然、天井などから数百匹以上が現れ、職員がほうきで払っても次から次へと出てきたという。

 家主のJR西日本不動産開発に連絡し、その後は目立った被害はなかったが、8月に同社から「天井などが崩れてけがをされては困る」と早急な退去を求められた。秋から冬のカニシーズンはイベントなどで最もにぎわう時期だけに「年度内は難しい」と一度は断ったが、建物の危険性と被害状況を把握するための調査を理由に退去を迫られ、12月10日まで待ってもらう約束となった。

 引っ越しは今月5日。北西に約100メートル離れた空き地に立てた仮設事務所に机や電話などの荷物を運び込んだ。メールやファクスは26日まで使用できず、住民への本格的な周知もこれから。9日にはカニ形看板時計を撤去した。さびも目立つため引き取り手はなく、“お払い箱”になるという。

 同協会は駅舎への再入居は求めず、新しい場所への移転を町に要望。それまでは仮設事務所で営業を続ける方針だ。事務局長の立脇薫さん(60)は、JR側の姿勢に「とにかく追い出したい一心に見えた」と恨み節をこぼしつつ、観光客や住民に「事務所は縮小しても事業は縮小しない。今まで通りのサービスを心懸けるので、少しの間我慢していただきたい」と話している。同協会TEL0796・36・1234

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