スポーツ

  • 印刷
柔道の東京五輪代表に決まり、大勢の報道陣から取材を受ける阿部詩=27日午後、東京都文京区の講道館(撮影・堀内翔)
拡大
柔道の東京五輪代表に決まり、大勢の報道陣から取材を受ける阿部詩=27日午後、東京都文京区の講道館(撮影・堀内翔)

 日本柔道界のエースが金メダルへの道を開いた。東京五輪代表に決まった19歳の阿部詩(うた)(日本体育大)=神戸市兵庫区出身。世界選手権2連覇と無類の強さを誇る異才は、五輪で過去に日本勢が頂点に立っていない女子52キロ級に挑む。「(日本人で)初の優勝は一番目指しているところ。自分のすべてを懸ける」と奮い立った。

 27日夕、記者会見場に姿を現した阿部は「日本代表の覚悟が決まった」と真剣なまなざしで語った後、笑みを見せた。「きょうはお父さんの誕生日。いいプレゼントを届けられた」。父浩二さんが50歳を迎え、二重の喜びとなった。

 阿部は神戸の和田岬で3人きょうだいの末っ子として育ち、兄の一二三(ひふみ)(22)=日本体育大=を追って5歳で柔道を始めた。快活な女の子は、スピードや技の切れを武器に急成長。夙川高3年の2018年に世界選手権で初優勝し、当時2連覇した兄と共に「世界一の兄妹」と話題を集めた。

 この日、何よりも感謝したのが両親の存在だった。「支えがなければここまで来られなかった。お父さん、お母さんに金メダルをかけることが一番の恩返し」。昨春、日体大進学で初めて親元を離れ、孤独に押しつぶされそうになった時には母の愛さん(47)が上京。共に暮らして食事を作り、重圧と闘う心を癒やしてくれた。

 昨年11月のグランドスラム(GS)大阪大会ではフランス選手に屈し、対外国勢無敗記録は途絶えたが、今月21日のGSデュッセルドルフ大会では同じ選手に雪辱して頂点に。「強い阿部詩」を再び見せつけ、五輪切符をつかんだ。

 4月の最終選考会を経て、代表を目指す兄と共に突き進む2020年。「2人で一番の目標にしてきた舞台が東京五輪。お兄ちゃんなら絶対に決めてくれる。一緒に優勝を」と誓った。(藤村有希子、今福寛子)

スポーツの最新
もっと見る

天気(4月1日)

  • 17℃
  • ---℃
  • 80%

  • 17℃
  • ---℃
  • 90%

  • 17℃
  • ---℃
  • 80%

  • 17℃
  • ---℃
  • 90%

お知らせ