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勤め先へと急ぐ人たち。多岐にわたる経済打撃で、雇用への影響が懸念されている=26日午前、神戸市中央区(撮影・秋山亮太)
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勤め先へと急ぐ人たち。多岐にわたる経済打撃で、雇用への影響が懸念されている=26日午前、神戸市中央区(撮影・秋山亮太)

 新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が解除され、兵庫県内でも商業施設や店舗が相次いで再開するなど経済が再始動する一方、長期の休業や売り上げの大幅減に伴い、雇用へのしわ寄せも顕在化してきた。工場休止、店舗休業、出荷停止など経済への影響は多岐にわたり、全国のコロナ関連の解雇・雇い止めは1万人を突破。有効求人倍率も悪化しており、瞬く間の暗転に、職を失った人は途方に暮れている。(上杉順子、末永陽子)

 「予想より早く切られてしまった。貯金もないのにどうやって生活したらいいのか…」。神戸市内に住む女性(28)はため息をつく。

 約1年前から、派遣社員として学習塾で事務に従事。3カ月ごとに更新を繰り返してきたが、3月下旬から自宅待機を命じられた。休業手当が支払われると知って安心していたが、派遣会社から「4月末でいったん契約満了扱いにする」と通達された。

 契約は6月末まで残っていたが、雇用保険を受給しながら次の仕事を探すよう説明されたという。食い下がったが、「4月分の給与を全額払うから」と押し切られてしまった。

 失職後は感染を恐れてハローワークなどにも行けず、インターネットで求人情報を探す日々。「食事宅配サービスの配達員をしてしのぐしかないのか」と力なくつぶやく。

 同市内の歯科医院に約4年勤めていた歯科衛生士の50代女性も、患者の減少を理由に解雇された。コロナ禍で2月後半から、歯石除去などの担当業務が従来の4分の1程度になっていた。

 4月の初めに自己都合での退職を打診されたが、労働基準監督署に相談するなどして「会社都合」を引き出せたのがせめてもの救いだった。新たな勤め先はまだ見つかっておらず、「コロナがなければ、解雇されなかった」と振り返る。

 神戸市内の呉服店の試用社員だった女性(31)は、試用期間を半月残した5月半ば、社の幹部に「コロナの影響で人員削減するので、本採用は見送る」と通告された。店の休業に伴って4月初めから自宅待機になっていた。「休業で(人を)切ることはない」との言葉を信じ、着物の勉強を続けていただけに「裏切られた気持ち」と唇をかむ。

 同市長田区の町工場の試用社員だった男性(32)も3月、当初の試用1カ月を「さらに1カ月延長してくれ」と言われたあげく、4月に「先行きが見えない」として雇い止めに遭った。

 厚生労働省によると、5月21日時点の新型コロナ関連の解雇・雇い止めは1万835人。5月だけで7千人を超える。兵庫労働局が発表した兵庫県内の今年3月の有効求人倍率(季節調節値)は1・21倍で前月より0・05ポイント下がり、3カ月連続で下降した。

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