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被災高齢者と震災障害者の肉声をまとめた映像集を作った牧秀一さん(左)=神戸市役所
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被災高齢者と震災障害者の肉声をまとめた映像集を作った牧秀一さん(左)=神戸市役所

 阪神・淡路大震災の被災者支援を続ける神戸市東灘区のNPO法人「よろず相談室」前理事長の牧秀一さん(70)が、被災高齢者や震災障害者の半生を動画でまとめた「阪神・淡路大震災 15人の証言映像 震災高齢者・障がい者の声」を作成した。震災がもたらした生活の変化や心の移ろいを映し出し、牧さんは「震災を知らない世代に被災の現実を伝えたい」と話す。(金 旻革)

 定時制高校教員だった牧さんは震災直後によろず相談室を発足させ、復興住宅の訪問など支援を続けた。震災20年となった5年前から、被災者の生きた証しを残そうと証言映像を記録。22人の肉声約40時間分を動画に収め、昨年から有志で編集作業を進めてきた。

 協力を得た被災高齢者7人と震災障害者8人の映像を計約6時間に編集。発生時の状況や生活の変化を牧さんがインタビューしており、失った家族への思い、一変した人生に対する悔しさ、さらには震災後に得た喜びがありありと伝わる。

 神戸市東灘区で被災した山本恒雄さん=2016年死去、当時(71)=は漢字の読み書きがほとんどできなかったが、支援されたボランティアに礼状を書きたいと、牧さんが開いた識字教室で漢字を学び、夜間高校にも通った。亡くなる1週間前、「(学校は)良かった」と振り返った。

 「震災を生き延び、さまざまな思いを抱えて人生を歩んだ被災者の言葉は重い。映像が次の大災害に備える一助になれば」と牧さん。3月末で理事長を退き、若い世代に託した。来年1月の出版に向けて証言記録集の編さんに取り掛かる。

 映像集は非売品。図書館など公共施設で閲覧できるよう行政への働き掛けを検討する。教育現場で活用できるように、1~2時間程度に編集した短縮版を6月ごろをめどに作る予定。

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