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ナイロビで検査センターを運営する嶋田庸一さん(左)=嶋田さん提供
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ナイロビで検査センターを運営する嶋田庸一さん(左)=嶋田さん提供
防護服を着て新型コロナウイルスのPCR検査に従事するスタッフ
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防護服を着て新型コロナウイルスのPCR検査に従事するスタッフ
ケニアからオンライン会議アプリで取材に応じる嶋田庸一さん
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ケニアからオンライン会議アプリで取材に応じる嶋田庸一さん

 新型コロナウイルスの感染が拡大しているアフリカ・ケニアの首都ナイロビで、兵庫県たつの市出身の若き起業家の男性が医療崩壊を防ごうと奮闘している。経営する臨床検査センターで千人にPCR検査を無償提供するため、インターネット上で寄付を募り、期限の30日までに900万円を集める目標を立てている。(直江 純)

 たつの市揖保町出身の嶋田庸一さん(33)。同県姫路市の淳心学院中高から東大法学部を経て同大学院で公共政策を専攻し、フランス・パリの名門大学院「HEC」で経営学修士(MBA)を取得した。

 一方で、学生時代から途上国支援に興味が強かったという嶋田さん。経営コンサルタントとして医療ビジネスに関わった経験を生かし、2018年8月にナイロビで検査センターを起業した。

 現地で病理医や検査技師らとスタッフの契約を結び、19年4月に正式に開業。当初はエイズウイルス(HIV)や性感染症、がんなどの検体検査を主にしていたが、ケニアでも今年に入って新型コロナが拡大し、対応を迫られた。

 嶋田さんによると、ケニアの感染者は外国渡航歴のない低所得者層にも広がり、5月末時点では累計2千人ほどだったのが、2週間後には3860人とほぼ倍増した。一方で公的な医療体制が貧弱で、国内の集中治療室(ICU)も約500床しかないという。

 嶋田さんは「濃厚接触者へのPCR検査が医療崩壊を防ぐには必要不可欠だが公的資金が足りない。日本からのクラウドファンディングで少しでも補いたい」と協力を呼び掛ける。

 寄付は6月1日から募集し、最初の目標とした400万円は2週間で突破。検査態勢を増強する機材やスタッフの防護服の購入費に充てる。次の目標は同30日までにさらに500万円を集めることで、実現すれば千人に無償でPCR検査を実施できるという。

 ケニアでは1日に千~3千人がPCR検査を受けていると推定される。嶋田さんは「寄付で無償提供できる千人は多い数ではないが、今後のさらなる支援の呼び水としたい」と狙いを話す。

 検査センターを運営する会社の本社は登記上、たつの市揖保町の実家にある。社名は「コネクト・アフィア」。アフィアはスワヒリ語で「健康」を意味するといい「少しでも多くの人の健康をつなぎたい」との願いを込めた。

 寄付はクレジットカードか口座振り込みで3千円から可能。https://readyfor.jp/projects/SaveKenya

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