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1世帯10万円の給付金を準備する自治会役員ら=兵庫県福崎町南田原
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1世帯10万円の給付金を準備する自治会役員ら=兵庫県福崎町南田原

 兵庫県福崎町南田原の中島地区は16日、阪神・淡路大震災以来25年間、自然災害時に備えて積み立ててきた基金を取り崩し、地区内の250世帯に10万円ずつの給付金を支給した。新型コロナウイルスの感染拡大で家計への影響が懸念される中、書面決議で合意形成し、火急の策を採った。

 震災で直接の被害はなかったが、当時の区長らが、山崎断層を念頭に大規模災害に備える基金を創設した。今もほぼ全世帯に当たる250世帯が、毎月2千円ずつ積み立てている。

 近年は台風で被災した町道や農業用水路の改修に充てたが、まとまった支出はなく、約7千万円がたまっていた。数年後に予定する公民館の建て替え費用も含まれるが、新型コロナ対策を優先して還元するべきだと、役員間で話し合った。

 3密を避けるため臨時総会は開かず、自治会役員が10日、1戸ずつ訪ねて賛否を確認。「もっと大きな災害に備えるべき」という意見もあったが、98%の賛成をもって、給付を決めた。16日、公民館を訪れた世帯主らに直接、現金入りの封筒を手渡していった。

 国民1人当たり10万円を配る「特別定額給付金」の支給開始は、同町では今月下旬以降で、まだ町民の元には届いていない。「国より自治会の方が早かった」と胸を張る松岡宣幸区長(68)。「公民館の建て替えは少し遠のくが、みんなで着実に備えてきたからこそ助け合える」と話した。(井上太郎)

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