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国指定史跡「利神城跡」の復元図を制作した木内内則さん=佐用町平福
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国指定史跡「利神城跡」の復元図を制作した木内内則さん=佐用町平福

 兵庫県佐用町が誇る山城、利神(りかん)城の想像復元図が、道の駅「宿場町ひらふく」にお目見えした。手掛けたのは神戸市北区の中世城郭研究家、木内内則(ただのり)さん(73)。50年以上前から山城巡りを続けており、利神城跡も歩いて測量した。「城は地域の宝。観光客はもちろん、住民にもその素晴らしさが伝われば」と期待を寄せている。

 利神城は14世紀半ばに利神山(標高373メートル)の山頂に築かれ、江戸初期には池田輝政の弟、由之が5年の歳月をかけて大規模改修したとされる。今も残る石垣群は国指定史跡に登録されているが、現在は修復作業や登山道整備のため入山が禁止されている。

 西播磨には同城を筆頭に130以上の山城跡があり、これらを観光資源として活用する「山城復活プロジェクト」を西播磨県民局が企画。今回はその一環として復元図制作を木内さんに依頼した。

 木内さんが山城巡りを始めたのは、中学時代に読んだ江戸時代の地誌「播磨鑑」がきっかけという。そこに記される数々の城を見て、「こんなにたくさんの城が本当に存在するんだろうか」と興味を持った。

 本業である額縁職人の仕事も続けながら、休みの日には県内各地に足を運んだ。メジャーを使って城跡を細かく測量し、水路など生活の痕跡も入念に調べる。利神城跡周辺でも登山が制限される以前から調査を続ける。

 石垣より上の部分の構造を解明する手掛かりはまだ見つかっておらず、今回の復元図は「資料などを参考に、城の完成時の姿をイメージしたもの」と木内さん。「山に登って楽しむことはできないけど、当時の姿を想像して楽しむきっかけにしてほしい」と話す。

 復元図は今後、西播磨県民局や佐用町役場にも展示する予定という。(勝浦美香)

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