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起業した木南さん夫婦(両端)の隠れた実力を前面に出し、創業を成功に導いた飯田さん=宍粟市山崎町山崎
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起業した木南さん夫婦(両端)の隠れた実力を前面に出し、創業を成功に導いた飯田さん=宍粟市山崎町山崎

 商工会職員による優れた経営支援事例を発表する全国大会がこのほど東京都内であり、宍粟市商工会(兵庫県宍粟市)の飯田聡さん(44)が最優秀賞に選ばれた。山崎地区の商店街で起業した「デザイン・いんさつ工房 萬まる堂」に対し、本人も見落としていた隠れた強みを前面に出す助言を行って計画以上の収益を達成し、店が地域活性化にも貢献した実績が評価された。

 飯田さんは2017年、姫路市内の印刷会社に勤めていた木南正清さん(48)、めぐみさん(50)夫婦から独立すべきか相談を受け、商工会の創業セミナーを紹介。夫婦は当初、短納期・少量印刷を強みとした創業計画を立てた。

 だが飯田さんは原価を計算し、少量印刷では利益が少なく、注文を1900件取らないと初期投資を回収できないことや、1日2・5件の注文がないとパート収入にも満たないことなどを指摘。地域に少量印刷のニーズが少ないことを踏まえ、夫婦が当たり前だと思って見落としていた「デザイン力」を前面に出すアドバイスをした。

 正清さんはデザイナーとして勤務。同商工会青年部の催しのポスターなどを制作した際は、複数の図柄を手早く提案した。実力を知っていた飯田さんは、デザインをメインにすれば農産物のラベルやイベントのチラシなどの需要があり、収入の幅が広がることを指摘。経営計画を見直し、18年5月に萬まる堂がオープンした。

 起業すると予想以上の需要があり、1年目の決算は売り上げが計画の1・8倍、利益が同2倍に伸びた。商店街の店の特徴が伝わるポスターや日よけ幕も作成し、地域活性化の力にもなった。

 この成功事例で県大会、近畿大会と勝ち上がり、全国8ブロックの代表と発表を競って最優秀賞を獲得した。木南さん夫婦は「ここまで来られたのは飯田さんのおかげ。全国でも評価され夢のよう」と喜び、飯田さんは「この経験を現在勤務している宍粟市北部でも生かしたい」と力を込めた。(古根川淳也)

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