西播

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水中動画(上の画面)や水温などのデータ(同下)を見ながら給餌機を遠隔操作できる新システム=福崎町福田
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水中動画(上の画面)や水温などのデータ(同下)を見ながら給餌機を遠隔操作できる新システム=福崎町福田
海面養殖で使われる自動給餌機(緑色の箱形)。従来品は定時定量をいけすに落とす方式だった(福伸電機提供)
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海面養殖で使われる自動給餌機(緑色の箱形)。従来品は定時定量をいけすに落とす方式だった(福伸電機提供)

 通信ネットワークをつないで魚の餌やりを省力化する養殖管理システムを、兵庫県福崎町福田の電機メーカー「福伸電機」が開発した。水質に関するデータやいけすの様子をモニターで見ながら、自動給餌機を遠隔操作できる仕組みで、人手不足に悩む小規模養殖業者らの負担を軽減する。来年1月に発売し、同年中にも人工知能(AI)を組み込んで給餌作業の効率化をさらに推し進める。

 同社は自動車部品製造で培ったモーター駆動技術を生かして、1993年に魚の自動給餌機を発売した。90%超の国内シェアを誇る。一方、今年はITベンチャーの参入が相次ぎ、農業に見られる省力化の波が漁業にも押し寄せている。

 従来の給餌機はあらかじめ設定した定時に定量を与える方式。天候や魚の体調によって間隔や量を変える場合は、いけすまで船を出して、給餌機本体のコントロールパネルを操作する必要があった。

 同社によると、養殖魚類のうち国内生産量が2位のマダイの養殖場で導入が進む半面、同1位のブリについては食欲の増減が激しく、魚の状態を見極めながら不定期で餌をまくため、自動給餌機が普及していなかったという。

 新システムはこうした課題解消を念頭に開発に取り組んだ。いけす内の水温▽日射量▽溶存酸素濃度-などの計測機器や水中カメラをWi-Fiでつなぐことで、魚の食欲に関わる情報を一括してパソコンのモニターに表示する。タブレット端末やスマートフォンでも見ることができる。事務所のほか、外出先からも給餌機を遠隔操作できるようになる。

 今後は、過去の水質や餌の量などのデータを学習するAIを組み込み、給餌作業の全自動化を図る。山中実商品事業部長は「養殖経費の多くを占めるのが餌代。感覚でやるよりも確実に餌のロスが少なく、船を出す燃料代も減らせる。単なる省力化にとどまらず収益面にも寄与する」と話す。

 自動給餌機の価格はネットワーク非対応の従来品に比べて10万円ほど高い1台約30万円。システムは月額数千円で提供予定。同社商品事業部営業課TEL0790・23・0812

(井上太郎)

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