西播

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元保育園の雰囲気が残る「昆虫資源研究所クリケット・ファーム」=佐用町上石井
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元保育園の雰囲気が残る「昆虫資源研究所クリケット・ファーム」=佐用町上石井
大量のコオロギが入った箱が並んだ飼育室=佐用町上石井
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大量のコオロギが入った箱が並んだ飼育室=佐用町上石井
(右から)コオロギを使って作ったクッキー、コオロギのつくだ煮、コオロギのふりかけ=いずれも昆虫資源研究所クリケット・ファーム提供
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(右から)コオロギを使って作ったクッキー、コオロギのつくだ煮、コオロギのふりかけ=いずれも昆虫資源研究所クリケット・ファーム提供
容器で冷凍保存されているコオロギの成虫=佐用町上石井
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容器で冷凍保存されているコオロギの成虫=佐用町上石井
産卵用のスポンジが入った容器とコオロギの幼虫=佐用町上石井
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産卵用のスポンジが入った容器とコオロギの幼虫=佐用町上石井

 兵庫県佐用町北部の保育園跡地に、全国でも珍しい食用コオロギの研究施設「昆虫資源研究所クリケット・ファーム」がある。昆虫学者で神戸大名誉教授の竹田真木生さん(69)が2017年秋に開いた。一体、何が行われているのか。施設を訪ねた。(勝浦美香)

 遊具やピアノがあり、保育園だった頃の雰囲気が色濃く残る同施設。元の保育室がコオロギの飼育室だというが、窓ガラス全面に断熱材が張られ、外から中の様子は全くうかがえない。

 「目的は食用コオロギのビジネス化」と竹田さん。大量生産と食材としての販売を目指す。「欧米で昆虫食は高タンパクな注目のオーガニックフード。クリケット(コオロギ)ファームもたくさんある」と言う。

 「リリリリリ…」「コロコロコロ」。施設に入ると早速、鳴き声が聞こえた。

 飼育しているのは大きくて増えやすい「フタホシコオロギ」、佐用町を含め全国に生息する「エンマコオロギ」、九州や四国に分布する「タイワンエンマコオロギ」の3種類。飼育室は室温が30度に保たれ、もわっとした熱気が広がっていた。「冬は電気代が10万円を超えます」。幅約1メートルの木箱が50個以上並び、中に無数のコオロギがいた。

 餌は町内で作る豆腐のおから。餌やり、水の取り換え、掃除などを、アルバイトで協力してくれる地域住民と分担して行う。

 幼虫は約1カ月で成虫になる。竹田さんは「成虫になると『収穫』します」と言うと冷凍庫を開け、容器を手に取った。中にはぎっしりと詰まった冷凍コオロギ…。加工するまでこの状態で保存するという。

 加工品としてこれまでに試作したのはつくだ煮、ふりかけ、レトルトカレー、クッキーなど。「コオロギの単価は1匹100円ほどとまだ高い」といい、販売には至っていない。

 施設の開設から2年。試行錯誤の結果、今夏から月3千匹以上を収穫できるようになった。今後さらにコオロギを増やし、月5千~1万匹の生産に向けて商品化への軌道を作っていくという。

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