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伊藤さん親子が55年間にわたって守り続けたいとう画廊。来年1月から芸術家のサロンとして再出発する=宍粟市山崎町山崎
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伊藤さん親子が55年間にわたって守り続けたいとう画廊。来年1月から芸術家のサロンとして再出発する=宍粟市山崎町山崎

 親子2代55年間にわたり兵庫県宍粟市山崎町の美術文化を支えてきた「いとう画廊」(同町山崎)が年内で閉店する。画材販売が主力だったが、インターネット通販の普及で卸問屋が廃業し、商品の仕入れが難しくなった。今後は芸術家グループの事務所やサロンとして再出発する。最後の個展が24日まで開かれている。

 中学校の社会科教諭の傍ら絵を描いていた先代の故伊藤親保さんが、退職後の1964年に自宅1階を改装して画廊を始めた。当時は画材を買うため姫路まで出掛けなければならず、山崎の美術人口を増やす狙いがあったという。

 現店主の伊藤一郎さん(69)は山崎高美術部で本格的に絵画を始め、画材問屋での修業などを経て21歳で山崎に戻り、店を継いだ。美術教室を開いて子どもたちに絵を教え、地域の作家にもアドバイスしてきた。

 73年には自由な発表の場を求め、伊藤さんら若手芸術家6人でグループMADを結成。同画廊が事務局となり、現在まで100回以上の個展を続けてきた。会員も播磨全域や神戸、明石など18人に広がった。

 来年1月からは「芸術サロンいとう画廊」として再出発。個展や画材販売はしないが、グループMADの事務局などを担うという。

 伊藤さんは55年間を振り返り「美術教室、個展、芸術家のサロンとして画廊の役割は果たした。これからも山崎の美術文化の灯を守っていきたい」と話した。

 最後の個展は、高校生の頃から同画廊が憧れの場所だったという宍粟市山崎町の画家、志水和司さん(62)。日展に過去7回入選し、人物や風景画など14点を展示している。24日まで。午前10時~午後4時。いとう画廊TEL0790・62・0371

(古根川淳也)

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