兵庫県たつの市揖保川町金剛山地区で収穫したトウモロコシが原料のドレッシングを、地元の農業法人「たつのアグリ」が発売した。甘みが自慢の特産品をたっぷり使い、子どもたちにも好評という。
同地区では約30年前から法人の前身に当たる営農組合を中心にトウモロコシの特産化に取り組んできた。現在は同法人が約4ヘクタールで栽培、約30トンを生産する。
大半は取れたてを出荷するが、規格外品の活用も長年の検討課題に。そこで風味をそのまま生かせるドレッシングに着目。県の補助金を活用し、2年がかりで製品化した。名付けて「太陽が育てたとうもろこしのドレッシング」。
製造は京都府の業者に委託。甘みを引き出すためにいったんゆでてペースト状にし、醤油や酢で味を調えた。トウモロコシをぜいたくに使用し、内容量の20%を占める。
同法人の岸野文信さん(72)は「生野菜が苦手な子もドレッシングを掛けると食べられるようになったと喜ばれている」と話す。
500円(税込み)。JA兵庫西の直売所「旬彩蔵」、道の駅などで販売。(松本茂祥)
