三田

時計2020/1/10 05:30神戸新聞NEXT

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コンクリート製の堤の高さは50・8メートル。東条川の先には里山の風景が広がる=三田市大川瀬(撮影・門田晋一)
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コンクリート製の堤の高さは50・8メートル。東条川の先には里山の風景が広がる=三田市大川瀬(撮影・門田晋一)
正面から見たダム。大雨の時などに中央の青色ゲートで水を排出する
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正面から見たダム。大雨の時などに中央の青色ゲートで水を排出する
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 東条川に立つさざ波が小さく見える。真下の水面まで50メートル。にじんだ汗でシャッターを押す指が滑った。

 兵庫県三田市の西端にある大川瀬ダム。巨大なコンクリートの堤に立つと、流れの先には摂津と播磨の国境地帯に広がる里山が見渡せる。

 眼前を横切る青い線は巨人が遊ぶ鉄棒? 実はこれ、鋼鉄製ゲートを開けてダムの水を放流する際、ワイヤを巻き上げる装置の軸だ。台風の時など年に数回、稼働するという。

 地図で見ると、ダムがある大川瀬地区は加東市側に大きく突き出ている。大半の土地が武庫川水系の三田市にあって、大川瀬の水は加古川を目指す。

 三田市の水源で兵庫県が管理する青野ダム、神戸市の水がめ千刈ダムに比べて知名度は劣る。だが、農業用水の確保を主目的に建設された大川瀬ダムは農林水産省が管理する。全国に約20カ所しかない国管理の農業用ダムだ。

 通常は農業用水を使う自治体や土地改良区などが管理するが「複数のダムにまたがって水利権などの調整が複雑なので、国が一括して担っています」と同省近畿農政局の担当者。

 同ダムは丹波篠山市の川代ダム、加東市の鴨川ダム、三木市の呑吐ダムと専用の導水路でつながる。うち鴨川を除く3ダムでは、約半分が明石市や加古川市などの上水道に使われる。

 あらかじめ決められた水量を川に流しながら、ためた水を融通する。地味なインフラが暮らしを支えている。(高見雄樹)

【加古川水系の農業用ダム】加古川西部地区の糀屋ダム(多可町)、東条川地区の鴨川ダム、東播用水地区の川代、大川瀬、呑吐ダムの5カ所があり、国が一体的に管理している。1991年に完成した大川瀬ダムの有効貯水量は815万立方メートル。流れ込む河川の流域面積は60・6平方キロメートルと、五つの中で川代に次ぎ2番目に広い。三田市のほか、丹波篠山市今田町からも水が集まる。

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