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プログラミング教育にも活用されるタブレット端末=2019年12月、三木市福井、教育センター
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プログラミング教育にも活用されるタブレット端末=2019年12月、三木市福井、教育センター

 兵庫県三木市が2019年度補正予算であまり聞き慣れない事業を提案した。「GIGAスクール構想」。児童や生徒が授業などで利用するタブレット型のパソコンを1人1台整備するもので、市は校内ネットワーク環境を2020年3月から整え始めるため、1億8340万円を計上した。GIGAスクールって何? 子どもたちにはどんなメリットやデメリットがあるの?(篠原拓真)

 構想は19年末に国が打ち出した。義務教育を受ける児童生徒が1人1台の学習用端末を使用する環境の実現を23年度までに目指している。国は希望する学校の整備費用を補助して、導入を後押しする。

 目的は子どもたちの情報活用能力の育成と、理解度やニーズに合わせた教育の実現だ。

 国は新時代として、全てのモノと情報を結び、集められたビッグデータから人工知能(AI)が分析して人々に提案する社会を想定。一方で、経済協力開発機構(OECD)の18年学習到達度調査(PISA)では、参加した79カ国・地域の中で日本の読解力が前回から低下して15位となり、情報の真偽を見極める力などを測る出題の正答率が特に低いと指摘されている。

 これらのことから、膨大な情報の中から必要な情報を選び、正しく活用する能力の育成が急務とするが、教育現場ではその環境整備が遅れているという。

 GIGAスクール構想では、パソコン端末で子どもたちの理解度などをデータ化し客観的資料として蓄積。個々の進度に合ったコンテンツを提供することができる利点もあるとされる。

 また、新たに採択される教材では動画や写真などで可視化したり、ネーティブによる英文の読み上げを聞いたりすることもできる。

■課題は?

 課題は、導入から5年後に迎える端末更新の費用だ。市会でも同様の質疑があり、市は「義務教育なので家庭の負担がないようにしたいが、国や県の動向を注視したい」と明言は避けた。

 整備が進むと、パソコン端末を持ち帰って自宅で勉強するケースも想定される。だが、その際に故障費用の負担や家庭のネット環境格差といった問題も生じる。

 「壊れた時の費用を持つのは国? 市? 保護者?」。現時点で保守費用の負担者は決まっていない。市教委の担当者は、家庭ごとに異なるネット環境も含めて「公平感と費用面が課題」と苦慮し、こう続ける。

 「義務教育だけに不公平にならないように運用しないといけない」

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