三木

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日々練習を重ねる横田歩さん=三木市岩宮、岩壺神社
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日々練習を重ねる横田歩さん=三木市岩宮、岩壺神社

■市民ランナー 横田歩さん(31)=兵庫県三木市

 「継続は力なり」を体現する人だ。1時間半のランニングを16年間、一日も欠かしたことがない。昨年は大会新記録で小野ハーフマラソンの4連覇を果たし、世界遺産姫路城マラソンではダークホースながら初優勝。「練習はしんどいけれど、大会で好記録が出るイメージを膨らませると効果がある」と笑う。

 元々はサッカー少女だった。100メートル走で優勝するダッシュ力を生かし、FWとして活躍。三樹小5年の時には全国大会にも出場し、ゴールを奪って3位入賞に貢献した。陸上部に入った三木中時代は、中距離にも挑戦。男子と競って健脚を磨いた。2年生で抜擢された県郡市区対抗駅伝では、4人抜きの快走を見せた。

 中学校卒業後にアルバイトとして働き始めると、夜に1時間半走ることを日課にした。走りの質を高めるため、腹筋と背筋を日に300回、スクワットを100回こなす筋力トレーニングも続けた。

 飛躍のきっかけは、2016年の小野ハーフマラソン。それまで、10キロの大会には出ていたが、ハーフマラソンは初挑戦。前を走る男性に食らいつき、終盤の上り坂にも負けず、トップでゴールテープを切った。

 「応援してくれた家族も自分もびっくり。でも自信がついた」と振り返る。17年に小野ハーフマラソンで連覇すると、同年、加古川マラソンのフルマラソンで初挑戦ながら3時間を切った。18年の小野ハーフマラソンは大会新記録で3連覇し、翌年にその記録を1分22秒縮めた。「30歳を過ぎても、タイムは良くなっている」と自信を深める。

 19年には世界遺産姫路城マラソンで、有力選手を抑えて初優勝。日々の努力を知る母優子さん(55)は娘の快走を見て涙ぐんだ。父弥吉さん(62)も「よく毎日走れるものだと、わが子ながら感心する」と話す。

 小学生の頃からずっと自分のために走ってきた。だが、小野ハーフマラソンで優勝を重ねるうちに、応援に来てくれた家族が感激するのを見て「もっと頑張りたい」と思うようになったという。家族の喜ぶ姿が躍進の原動力になっている。

 悩みは練習のし過ぎでひざを痛めても休めないこと。「走らないと気がすまない自分」がいて、いつも心のせめぎ合いがあるとか。

 コロナウイルスによる新型肺炎の影響で、今年は2月の世界遺産姫路城マラソンと3月のみっきぃふれあいマラソンが中止に。「目標にしていた大会が消えた」と残念がる。

 それでも11月には神戸マラソンに挑戦する予定で「ベストタイム(2時間44分38秒)を1秒でも切りたい」と勝ち気な一面をのぞかせる。12月の小野ハーフマラソンでは前人未到の5連覇も懸かる。「走ると無心になれる。そんな時間が大好き。50代、60代になっても走り続けたい」。意欲は尽きない。(笠原次郎)

【記者の一言】小学6年の時に「みっきぃふれあいマラソン」で、同級生だった後の五輪選手、小林祐梨子さんを抑えて優勝した。小林さんは後に劇的に伸びたというが、それでも自慢できる過去だ。地元で開かれる同大会に愛着を感じているといい、10キロの部では18、19年に連覇。大切に思っている三木を地盤に羽ばたいてほしい。そして、神戸マラソンなどより大きな舞台での活躍もぜひ見てみたい。

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