三木

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32歳で初めて世界の頂点に立った勝次=10月20日、東京・後楽園ホール(本人提供)
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32歳で初めて世界の頂点に立った勝次=10月20日、東京・後楽園ホール(本人提供)
世界王者のベルトを持ち帰り、仲田一彦市長に喜びを語った勝次=三木市役所
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世界王者のベルトを持ち帰り、仲田一彦市長に喜びを語った勝次=三木市役所

 苦節17年、プロ62戦目で世界王者に-。兵庫県三木市緑が丘町出身のキックボクサー勝次=本名・高橋勝治=(32)が10月、東京・後楽園ホールであった世界キックボクシング協会(WKBA)世界スーパーライト級王座決定戦で、ムエタイ南米王者のアルゼンチン人選手にTKO勝ちを収めた。同ライト級でも今春世界戦に臨んで惜敗し、一つ階級を上げて7カ月後に再挑戦。遅咲きのファイターが、ついに大輪の花を咲かせた。(井川朋宏)

 勝次は緑が丘中の頃にテレビ番組の影響で格闘技に興味を持ち、三木東高時代に市内の道場でキックボクシングを始めた。専門学校を卒業後、東京・蒲田に移住し、目黒藤本ジム入り。練習と並行して別のジムに勤めるなど長く困窮生活を送ったが、2015年、28歳で新日本キックボクシング協会の日本ライト級王者に輝いた。以降も3度防衛に成功。10年以上住む東京の地元でも愛され「蒲田のロッキー」との異名を持つ。近年はパーソナルトレーナーとしても活動している。

 今年3月に初挑戦した世界戦は、タイ人選手に延長の末、判定負け。さらに4月のノンタイトルマッチにも敗れ、顔面2カ所を骨折した。周囲からは引退をささやかれたという。

 だが、持ち前の前向きな思考で「落ちる経験は心を強くする。世界王者になると決めていたので、引退の選択肢はなかった」と振り返る。今年結婚した妻や、後に誕生した娘の存在も支えとなった。練習再開後、タイへ遠征。国内合宿で古武術も学び、力まずに大きな力を生む体の使い方を会得した。

 間もなく、長らく空位だったスーパーライト級の世界戦に挑むチャンスをつかみ、「自分の集大成。負けたら引退」と覚悟した。アニーバル・シアンシアルーソ(アルゼンチン)と、各3分5ラウンドの方式で対戦。防御を固めながら、ジャブを小刻みに繰り出し、じわじわと相手にダメージを与えた。2ラウンド目終盤、パンチとキックを畳みかけて3度目のダウンを奪い、快勝した。

 今月25日、三木市役所に仲田一彦市長を表敬訪問し、ベルトを持参して報告した。「崖っぷちだったが、絶対諦めんと、勝つことだけに集中した」と晴れやかに語った。

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