NPO法人三木自然愛好研究会が3日、兵庫県三木市細川町増田の増田ふるさと公園で、自然に親しむ恒例の催し「里山まつり」を開いた。児童の学習発表があったほか、親子連れらが古代風の火起こし、工作、クイズなどを楽しんだ。
園内で環境体験学習をしてきた地元の豊地小学校3年生9人は、見つけたチョウトンボやニホンアカガエル、ササユリなどを描いた絵を掲げ、特徴について発表した。参加者は、園内5カ所で動植物に関するクイズを解いたり、ドングリなどの素材を台紙に貼る工作に没頭したりした。
同会会員手作りの木製道具を使った火起こし体験も人気だった。横木を上下動させると、棒が回転して摩擦が起こる仕組みで、子どもらが力を合わせて必死に腕を動かした。煙が出た後に火種が現れ、麻などの上に載せて息を吹きかけると炎が上がり、「やっとついた」と声を上げた。豊地小2年の女児2人は「時間が掛かって腕が疲れたけど、火がついてうれしかった」と口をそろえた。(井川朋宏)
