三木

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羊や亀、ウサギの作品に囲まれ、鑿を手に独自の世界観を語る勝部梓さん=堀光美術館
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羊や亀、ウサギの作品に囲まれ、鑿を手に独自の世界観を語る勝部梓さん=堀光美術館
スズメが自由にフェンスに止まる光景を基に作った「立入禁止」=堀光美術館
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スズメが自由にフェンスに止まる光景を基に作った「立入禁止」=堀光美術館

 兵庫県西宮市出身の木彫家勝部梓さん(30)の個展「うまれたての光」が、同県三木市上の丸町の堀光美術館で開かれている。学生時代から約10年間に制作した作品で、全国を巡った経験から、主に動物や自然を基にした温かみのある26点が並ぶ。(井川朋宏)

 子どもの頃から工作教室に通い、明石高校美術科を卒業後、異なる環境を求めて沖縄県立芸術大学へ。少人数の彫刻専攻で学び、「自然や先祖を崇拝する沖縄の精神的土壌に影響を受けた」。鑿をハンマーでたたいたり、彫刻刀を使ったりして削る木彫りに出合い「繊維の流れに沿って彫るのが気持ちよく、木の中にあるものを削って形に起こせる」と引き込まれた。

 2014年には岡山県真庭市に3カ月間滞在し、空き家で制作風景を公開して個展を開く交流事業に参加。絵画や工作教室の講師を務め、最近は制作活動に集中している。道具の鑿を「三木金物まつり」で購入する縁があり、今回県内で初めて個展を開いた。

 木材は主にクスノキを使用。羊が目をつむり穏やかな表情で座る「草原の母」は、土台部分の草原に母親の羊の顔が描かれる。体に湖の波紋が広がる様子を刻んだ白鳥や、背を砂漠の模様にしたラクダがある。

 近年は「日常の中にふとある物にも光が見えた」と、人工物も題材に。一つの木から彫った「立入禁止」は、フェンスにスズメがたたずむ姿を細やかに表現。乳児があおむけに眠る姿を刻んだ作品もある。

 勝部さんは「町中で育ったが、いろんな地方へ行って自然を体感できた。木を彫ることで、過去からのつながりや自然といった大きな流れの中に、全ての命があることを教えてもらった」と語る。

 7月7日まで(月曜休み)。入場無料。同館TEL0794・82・9945

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