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協力して授業を進める山本早紀教諭(左)と、メイキッズ講師の山本皓太さん=神戸市東灘区向洋町中2
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協力して授業を進める山本早紀教諭(左)と、メイキッズ講師の山本皓太さん=神戸市東灘区向洋町中2

 新学習指導要領により、2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化される。コンピューターの積極的活用や論理的思考の育成を目指す授業だが、機材整備や指導法確立など、学校現場では試行錯誤が続いている。導入を前に、神戸市立六甲アイランド小学校(同市東灘区)では、民間のプログラミング教室「メイキッズ」(同市須磨区)と連携した授業を行い、指導ノウハウを蓄積している。(太中麻美)

 小学校のプログラミング教育について、新学習指導要領は、技能自体の習得ではなく自分が意図する動きをどう実現させるか、論理的に考えることを狙いとしている。ただ学校によっては、機材の準備が進んでいなかったり、教員の指導力が不足していたりといった不安も指摘されている。

■不安を解消

 これらの不安を解消するため、両者は昨年から連携を強めている。きっかけは2年前、メイキッズが同校で休日のプログラミング教室を開いたことだった。指導法を学びたい同校が依頼し、昨年は教職員向けの研修も開催。本年度からは月1回、メイキッズの講師が5年生の授業の指導に参加している。

 10月下旬。児童約30人が3、4人ごとに分かれた班に1台ずつ、パソコンとロボットカーが配られた。児童がパソコンでロボットを操り、正方形のパネルをL字形に3枚並べた上を直角に曲がり、ゴールさせるのが目的だ。早速命令を打ち込むが、ゴール前で止まったり、その場で回り続けてしまったりと、思うように動かせない。

 担任の山本早紀教諭(31)と、メイキッズの講師、山本皓太さん(22)が、つまずく班に声を掛ける。「止まるのが遅かった? 早かった?」「どう命令すれば、直角に曲がるか考えてみよう」。児童が自力で考えを導き出せるよう、与えるのは手がかりだけだ。

■両者にメリット

 メイキッズと同校は、事前の打ち合わせで授業のたたき台を作り、教諭が指導案を作成する。手順を教えるだけではなく「わざと失敗してもらう」「立ち止まって考え、理解を深める」など、いかに児童の心に強い印象を残すか、といったメイキッズの指導法が反映されている。

 この授業を通じ、同校はカリキュラムや教え方のノウハウを蓄積。一方メイキッズは、多人数の指導を経験できるなど、両者にメリットがある。

 メイキッズ講師の山本さんは「人数が増えると授業の難易度は上がる。学校の先生は、大事な話の前に手をたたくなどのルールがあり、参考になる」。同校の山本教諭は「思考の順序をどう身に付けさせるか、事前に打ち合わせをする中でポイントがつかめる」とうなずく。

 同校の繁田恭治校長(56)も「協力を受けて指導案を蓄積しており、来年度の実施に向けて十分な準備ができている」と話し、手応えを感じている。

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