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ニュージーランドの女性(中央)を指導する河島茂さん(左端)=白鳥道場
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ニュージーランドの女性(中央)を指導する河島茂さん(左端)=白鳥道場

 兵庫県小野市の元小学校教諭で約30年、弓道を指導する錬士6段の河島茂さん(69)が、自宅近くの弓道場で外国語指導助手(ALT)ら9人の外国人を指導している。日本文化に強い関心がある米国人を受け入れ、口コミで希望者が増えた。「細かい動作を真面目にこなすなど外国人は熱心で教えがいがある」と指導に打ち込み、「厳しいけれど優しい先生」と慕われ、国際親善に一役買っている。

 同県三木市出身で、進学した高知大学では弓道部の副主将を務めた。卒業後は三木に戻り、結婚後の約40年前に小野へ移り住んだ。畑だった小野市敷地町に1999年、白鳥道場を創設し、初心者らの指導を始めた。現在は初心者から有段者まで約30人が通う。

 昨年8月、小野市の米国人ALT、レイチェル・ボートライトさん(23)ら2人が入門。丁寧な指導に引かれた2人がカナダ人、英国人、ニュージーランド人、米国人を紹介し、次々と外国人が門下生になった。

 米国でヨガを愛好していたボートライトさんは「動きと呼吸がつながっている点が同じ。没頭するとリフレッシュできる」と話す。

 弓道を習い始めて4カ月たった頃、28メートル先にある直径36センチの的に初めて矢が当たった。笑顔を見せると、河島さんに「顔色を変えてはいけない」と諭され、心の動揺や感情の起伏を見せるべきではないと学んだ。「できたことはきちんと褒めてくれるけれど、上達するために指摘してくれる点も多い」と熱心な指導に感謝する。

 河島さんは「外国の人がたくさん来てくれてうれしい。弓道の魅力が日本だけでなく、世界に広がってほしい」と期待する。日本人の初心者も歓迎。(笠原次郎)

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