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解体される前の家屋。木が家の中から伸びていた=6月24日、小野市粟生町(小野市提供)
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解体される前の家屋。木が家の中から伸びていた=6月24日、小野市粟生町(小野市提供)

 兵庫県小野市粟生町で、地元住民が「台風で倒壊の危険がある」と指摘した築70年以上の建物(65平方メートル)が、市の指導後に解体、撤去された。きっかけは6月、市議会に新設された「議会懇話会」。傍聴に訪れた市民が議員の一般質問や市政全般について問う初の試みだ。そこで出た要望を市がすくい上げ、問題解決へ。「より市民に開かれた市議会」へ一歩を踏み出した。

 同市には市政への意見や提案を募る「市長への手紙」をはじめ、住民の要望を吸い上げる手法がいくつかある。市議会でも独自に住民の声を拾えないかと、始めたのが懇話会だ。

 市議会は6月21日、議会懇話会を初めて開催。傍聴した同市粟生町の男性(78)が、地元の無人家屋について「台風で倒壊する危険性が高まっている。早急に撤去を実現してほしい」と議場で声を上げた。

 これを受け、年間約700件の要望を集約する市民サービス課が担当部署へ取り次いだ。市民安全部生活環境グループの職員は7月3日、市外に住む家屋の所有者を訪ね、「市、議会、地元自治会、地元町民の総意として撤去をお願いしたい」と伝えた。

 所有者は要望を聞き入れ、隣接する築約40年の民家(141平方メートル)を含め売却。二つの建物は8月22日までに解体、撤去された。撤去を要望した男性は「費用もかかるので大変だったと思うが、より安全なまちになってうれしい」と歓迎した。

 市議会の川名善三議長(63)は「この制度で、市議会が住民にとってより開かれた場になればいい」と期待する。議会懇話会は9月定例会でも19、20日に催される。(笠原次郎)

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