姫路

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「歴史がつくられた場所。それがお城の魅力」と語る松村邦洋さん=大阪市内(撮影・斎藤雅志)
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「歴史がつくられた場所。それがお城の魅力」と語る松村邦洋さん=大阪市内(撮影・斎藤雅志)
大河ドラマ「軍師官兵衛」の撮影風景=2013年9月、姫路市内(姫路フィルムコミッション提供)
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大河ドラマ「軍師官兵衛」の撮影風景=2013年9月、姫路市内(姫路フィルムコミッション提供)

 日本史に詳しく、大河ドラマ好きで知られる松村邦洋さん。2014年、姫路城主だった武将黒田官兵衛をモデルにしたNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」が放映された。当時、松村さんはラジオ番組や雑誌で歴史的背景の面白さなどを何度も語った。今回の取材も、ドラマを踏まえた「松村流」の一言で語りが始まった-。

 『官兵衛のお城』についてのお話ですよね。姫路城(兵庫県姫路市)はね、僕にとっては官兵衛のお城です。そもそも(豊臣)秀吉がいて黒田官兵衛がいる。ずっと脇役だった官兵衛がドラマでメインになった。驚きました。今年の大河ドラマ(「麒麟がくる」)は明智光秀が主役ですが、光秀は織田信長を天下人にした優秀な軍師。官兵衛も秀吉にとっては同じ。心を読まれているようで腹を割れないけどこの人の言うことを聞けば天下を取れる、という存在。その官兵衛がいたお城ですね。

 まるでその時代を生きていたかのように、さらさらと語る。歴史に関わる膨大で綿密な知識が会話の随所にちりばめられ、にじむ。姫路城を単に見て「美しい」と捉えず、会話の根本に歴史がゆったりと、しっかりと流れていた。どんなふうに育まれたのだろうか。

 小学生の頃から大河ドラマを見続けた影響が一番大きい。祖父が大河ドラマ好きで、僕も。最初に見た作品は平将門をテーマにした『風と雲と虹と』。少ない兵で大勢の兵を倒す。そういう戦巧者の姿を子ども心にかっこいいと思い、ドラマに夢中になった。徳川家康以降は、戦だけでなく政治、政も含めて歴史上の人物の偉大さを実感しました。15代300年近くも続いた、戦中心ではない盤石な江戸時代を築いた。大きなことだと。官兵衛は家康に比べ頭が良すぎた。それで秀吉は次第にうっとうしく感じ、遠ざけてしまった。有能な人の話を聞かなくなったから、秀吉は衰退したのでしょうね。

 どこまでいっても話は尽きない。松村さんが城に抱く思いは、まさに歴史をつくってきた人々の魅力を抜きにしては語れない。

 もちろん姫路城はいいお城。でも官兵衛がいた頃と今は違う。補修したり、白く塗ったりしてきれいになった。立派になって、官兵衛の頃の原形は残っていないような気がする。官兵衛の時代の姫路城はもっと寂れていたはず。ああ官兵衛はここにいたんだ、と感じられることが僕には大きな意味がある。だから、昔から残る石垣なんかの方が古い時代をいろいろ想像できて好きですね。

 姫路城は昭和30年代までの「昭和の大修理」や2015年春まで5年半に及んだ「平成の大修理」を経て現在、漆喰を塗り込めた真っ白に輝く外観が国内外の人々を魅了する。複数回、訪れたという松村さん。どんな記憶が残るのだろう。

 平成の大修理の前後に大天守に登りました。エレベーターもなく、高くてきつかったですね。そうそう、少し前に行った時は姫路工業高校にも寄りました。バスに乗って。野球部にいい選手がいると聞き、練習を見ようと。残念ながら練習の時間に合いませんでしたが。

 お城からの眺めもいいのですが、姫路駅から見えるお城が良かった。姫路のまちのあちこちからお城が見える。姫路城は『暴れん坊将軍』とかあらゆるドラマの撮影に使われていますが、それはこれほどしっかりと造りが残り、格式のあるお城がほかにないから。姫路のまちでお城を見て思いました。市民には本当に誇りだろうな、と。(宮本万里子)

【まつむら・くにひろ】1967年、山口県生まれ。大学時代、アルバイト先のテレビ局で片岡鶴太郎さんに認められ芸能界へ。ビートたけしさんらの物まねで有名になり、テレビやラジオで活躍を続ける。歴史のほか野球の知識も豊富で大の阪神タイガースファン。

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