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島伝統の干ガレイだしを使ったラーメン店を開業した小林典広さん=姫路市家島町坊勢
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島伝統の干ガレイだしを使ったラーメン店を開業した小林典広さん=姫路市家島町坊勢
冬になると坊勢島のあちこちで作られる干ガレイ(小林典広さん提供)
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冬になると坊勢島のあちこちで作られる干ガレイ(小林典広さん提供)

 播磨灘に浮かぶ坊勢島(兵庫県姫路市)で、古くから島民が親しむ魚の干物「干ガレイ」からスープを取ったラーメンが誕生した。島内で水産会社を営む小林典広さん(56)が「長年愛されてきた島の食材を広く知ってもらいたい」と、10月末にラーメン店を開業。煮干しやあご(トビウオ)といった魚介系スープの一角として注目を集めそうだ。

 家島諸島などでは、12月から3月に旬を迎えるガンゾウビラメ(ガンドガレイ)の干物を干ガレイと呼ぶ。島では正月の雑煮のだし取りに使われてきた伝統の食材。砂糖じょう油に漬けた干ガレイを温かいご飯の上にのせた「ガンドガレイ飯」は、船の上で食べる定番の“漁師メシ”でもある。

 小林さんは大学卒業後、家業を手伝って漁師となり、その後、独立して鮮魚店などの経営に乗り出した。生魚だけでは一定の廃棄が生まれることから、近年は西京漬けやふりかけなど加工品開発に力を入れてきた。

 昨春には干ガレイのだしパックを商品化し、大阪市内で開かれたギフト見本市のコンテストでは「料亭の味」との評価を得てグランプリを受賞した。小林さんは干ガレイだしをより広く口にしてもらおうと展開を模索する中、ラーメンのスープに使うアイデアが浮かんだという。

 飲食業の経験はなかったが、ラーメン好きだったこともあり、独自にスープの取り方などを研究。魚介の風味を濃いめに抽出した上で、豚スープを混ぜることでパンチのある味に仕上げた。「まず島で食べてもらって手応えをつかみたい」と島の入り口となる船着き場近くに「らーめんうぉんちゅ」を構えた。

 坊勢ラーメン(700円)と名付け、「ガンドガレイ飯」も合わせて提供する。小林さんは「年を重ねるほど島の味やと思うようになったのが干ガレイ。世の中にあふれるラーメンの中でも個性を感じてもらえる一杯を目指した」と話している。

 午前11時~午後8時。不定休。同店TEL090・2284・6150

(小林良多)

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