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海外への輸出がストップし、リサイクル工場の倉庫に積み上げられた古着=4月上旬、関係者提供
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海外への輸出がストップし、リサイクル工場の倉庫に積み上げられた古着=4月上旬、関係者提供

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、兵庫県内では古着の資源回収を中止したり、自粛を呼び掛けたりする自治体が相次いでいる。輸出先である東南アジアの国がロックダウン(都市封鎖)するなどして、国内のリサイクル工場での保管を余儀なくされているためだ。阪神間でも多くの自治体が古着の処分自粛を呼び掛けており、同県西宮市は4月中旬から事実上、回収を中止している。(久保田麻依子)

 衣替えシーズンに加え、外出自粛で大掃除に取り組む人が増えているが、関係者は「当面の間は家庭で保管してほしい」と呼び掛けている。

 環境省などによると、回収した古着の大半はマレーシアやフィリピンなど東南アジア地域を中心に輸出されている。しかし3月下旬ごろから、受け入れ国に輸出できなくなったり、国内の通関業務が停滞したりし始めた。その結果、回収業者の保管倉庫が満杯になる事態が起きているという。

 阪神間でも西宮と宝塚市が回収を中止した。伊丹、川西市、猪名川町が処分自粛を呼び掛ける。また尼崎市は6月4日~8月31日まで古着の回収を休止する。阪神間以外でも、資源回収を地域団体が担う神戸市は、回収業者から「回収した古着のストックがたまり、倉庫の空きがない」などと相談を受け、ホームページ上で自粛を呼び掛けたという。

 関西地方のあるリサイクル工場でも、敷地内に回収された古着の束がうずたかく積み上げられている。担当者は「海外の受け入れ体制が整うまでは倉庫に置いておくしかない」と説明する。

 ある自治体担当者は「(自粛のお願いが)周知不足で、通常の指定日に出された古着は回収せざるを得ない。保管する量には限界があり、今後は燃えるごみとして処理しなくてはならない事態になりかねない」と懸念する。

 環境省の担当者は「期間は分からないが当面の間、古着の輸出は難しい」とし、自治体に対して保管場所の確保や処分方法の変更などを呼び掛けている。

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