阪神

  • 印刷
「レフトアローン」の歩みを振り返る内田亮店長=芦屋市東山町
拡大
「レフトアローン」の歩みを振り返る内田亮店長=芦屋市東山町
松永貴志さん
拡大
松永貴志さん

 兵庫県芦屋市出身の世界的なジャズミュージシャン松永貴志さん(33)=東京都=が幼少期から足しげく通った芦屋市東山町のジャズライブハウス「レフトアローン」が、今月31日に閉店する。生演奏を楽しみながら中華料理を味わえる店として多くのファンに愛された。阪神・淡路大震災を乗り越えて営業を再開したが、近年は客足が減少。惜しまれながらも約40年の歴史に終止符を打つ。(風斗雅博)

 レフトアローンは芦屋市平田町で1978(昭和53)年に創業し、89(平成元)年に現在の場所へ移転した。コンクリートが打ちっ放しの店内は、開放的な吹き抜けに、木を組んだ温かみのあるデザイン。特製の広東料理と一緒に、週末にジャズの生演奏を届けてきた。

 舞台では、トランペット奏者の日野皓正氏や、店名の由来にもなった曲を作ったマル・ウォルドロン氏など国内外の名だたる一流プレーヤーが演奏。「ジャズの帝王」と呼ばれるマイルス・デイビス氏やプロ野球巨人OBの松井秀喜氏など、各界の著名人も足を運んだ。

 95(平成7)年の震災で、店の食器は割れ、電気とガスが絶たれ、断水した。客足は戻らず、内田亮店長(43)は「一時は営業を終了しようという声もあった」と話す。だが、およそ1カ月後、プロパンガスを使って店を再開させると、サックス奏者の渡辺貞夫さんらがチャリティーライブで協力してくれ、徐々に息を吹き返した。

 震災で被災した松永さんも幼少期から店に通った一人。中学生になると自宅から自転車で店に向かい、ジャムセッションに飛び入り参加していた。松永さんは「店に着いて気合を入れようと、外で準備運動をしているところを見られたこともあった。あの時は恥ずかしかった」と青春時代を懐かしむ。

 プロデビュー後も、同店でバースデーライブなどを度々開催。「練習の積み重ねよりも一回のセッションの大切さを教えてくれたのがレフトアローン」と振り返り、「芦屋の文化や芸術を発信する場所がなくなるのは残念」と率直な思いを語る。

 店のライブは29日に松永さんが大トリを飾る。内田店長は「彼が出てくれるなら、その日でライブを終わりにするのがふさわしいと考えた」と話し、「今まで客やミュージシャンの皆さんに支えてくださって感謝しかない」と言い切る。

 松永さんの出演日は満席だが、それまでの日はライブの残席があるという。レフトアローンTEL0797・22・0171

阪神の最新
もっと見る

天気(2月27日)

  • 10℃
  • 6℃
  • 20%

  • 7℃
  • 4℃
  • 70%

  • 10℃
  • 6℃
  • 10%

  • 8℃
  • 5℃
  • 30%

お知らせ