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令和で初めての「福男」になり、えびす顔。(左から)三番福の川畑陽平さん、一番福の黒木悠輔さん、二番福の藤本陽紀さん=西宮市社家町、西宮神社(撮影・風斗雅博)
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令和で初めての「福男」になり、えびす顔。(左から)三番福の川畑陽平さん、一番福の黒木悠輔さん、二番福の藤本陽紀さん=西宮市社家町、西宮神社(撮影・風斗雅博)
拝殿を目指して境内を走り抜ける参加者=西宮市社家町、西宮神社(撮影・大盛周平)
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拝殿を目指して境内を走り抜ける参加者=西宮市社家町、西宮神社(撮影・大盛周平)

 西宮神社(兵庫県西宮市社家町)の伝統行事「開門神事福男選び」が10日早朝にあり、約5千人が境内を駆けた。令和で初めての「一番福」は堺市に住む大阪府立高校教諭で13回目の参加だった黒木悠輔さん(33)が手にした。二番福は地元・西宮の高校1年で陸上競技部の藤本陽紀さん(15)、三番福は川崎市から初参加で就職活動中という無職川畑陽平さん(27)だった。令和の福男3人は「今度は皆さんに福を与えたい」と参拝客の祝福に応じた。(名倉あかり、小谷千穂、初鹿野俊)

■一番福の黒木悠輔さん「何事にも挑戦する大切さ伝われば」

 「よっしゃー!」。静寂に包まれた拝殿に、一番福をつかんだ黒木悠輔さん(33)=堺市=の雄たけびが響いた。大阪府立高校保健体育科教諭で野球部の監督を務める。自身も小学校から高校まで野球を続け、遊撃手だった。脚力はいまも健在で、100メートル11秒台という俊足を見せた。

 20歳から福男神事に参加し、今回が13回目だった。くじで初めて最前列グループの赤を引き当てた。スタートは出遅れたが、境内最初のカーブを越えた直線で先頭に。「部員には『見逃し三振はするな』と教えてきた。何事にも挑戦する大切さが伝われば」と話す。

 福男を象徴する黄色の法被に袖を通した時は照れ笑いを浮かべていた黒木さん。参拝客から次々に握手を求められると、「一番福に選ばれたことを実感した。今日はこれを着て出勤しようかな」と胸を張った。

■二番福の藤本陽紀さん「たくさんの福与えたい」

 6列目のスタート位置から追い上げ、二番福を手にしたのは地元、市立西宮高校1年の藤本陽紀さん(15)。所属する陸上競技部では100メートル走が専門で「前に人がいたのでいつもと違った」が、隙間をかいくぐって先頭集団に付き、最終コーナーで抜けだした。

 100メートルのベスト記録は11秒15。中学生では競技の結果が出ず、憧れの福男選びにも「自信がなかった」と参加しなかった。だが昨夏の阪神地区大会の学年別100メートル走で優勝し、勢いそのままに神事に挑んだ。

 西宮市内の自宅から神社まで送迎してくれた母親や陸上の魅力を教えてくれた浪人生の兄、陸上部の先輩を挙げ、「今まで福をもらってばかりだったので、たくさんの福を与えたい」と目を輝かせた藤本さん。早朝の取材を受け終わると、「みんな、テレビを見たかな」と足早に学校に向かった。

■三番福の川畑陽平さん「行動したことで福呼び込めた」

 三番福に滑り込んだのは川崎市の川畑陽平さん(27)。就職活動中だが、本腰が入らなかったといい「一歩踏み出すきっかけにしたかった。行動したことで福を呼び込めた」と笑った。

 東京・八丈島の出身。国際協力機構(JICA)の海外協力隊員として、2017年にアフリカ西部ブルキナファソに赴任した。子どもらに野球を教え、東京五輪出場を目指す同国代表チームにも帯同した。しかし現地の治安が悪化し、昨夏に任期を2カ月残して帰国を強いられた。日本に戻ってからは「気力を失って消極的になった」という。

 福男選びへの参加を決めたのは数日前。JRの「青春18きっぷ」を使って9日午前に川崎をたち、同日夜に西宮に入った。今後は途上国の支援活動をするか、教師を目指すといい、「両親が心配しているので、早く就職を決めたい」と話した。

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