阪神

  • 印刷
稼働する編み機の状態を確認する製造部長の中谷友信さん=芦屋市業平町
拡大
稼働する編み機の状態を確認する製造部長の中谷友信さん=芦屋市業平町
「クネクネくつ下」を手にする竹岡たまみさん。編み方一つでさまざまな表情を見せる=芦屋市大桝町
拡大
「クネクネくつ下」を手にする竹岡たまみさん。編み方一つでさまざまな表情を見せる=芦屋市大桝町
工場内にずらりと並ぶ編み機。70年近く使い続けている“アンティーク”な物も=芦屋市業平町
拡大
工場内にずらりと並ぶ編み機。70年近く使い続けている“アンティーク”な物も=芦屋市業平町
訪日外国人観光客に人気の商品を手にする稲坂剛社長。富士山や忍者の柄が人気という=芦屋市業平町
拡大
訪日外国人観光客に人気の商品を手にする稲坂剛社長。富士山や忍者の柄が人気という=芦屋市業平町

 「ガシャン ガシャン」-。小気味よいリズムが師走の工場に響く。所狭しと並べられた自動編み機が紡ぐのは、さまざまな大きさと用途の靴下だ。兵庫県芦屋市業平町の「稲坂莫大小製造」は市内で希少なものづくり企業。確かな技術で90年以上の歴史を誇る。(風斗雅博)

 1928(昭和3)年に大阪市福島区で創業。41(同16)年に芦屋に移転した。現在は国内外の協力工場と自社工場で、年間約100万足を生産する。血行や通気性の良さに工夫を凝らした商品を展開。近年は日本の伝統文化をイラストにした品が訪日外国人観光客に人気だ。

 来年に勤続60年を迎える製造部長の中谷友信さん(75)は唯一、編み機約40台の管理を続ける。機械の設定や調整だけでなく、作業中に生じる糸くずの除去や編み上がった商品のチェックまで、あらゆる工程を引き受ける。多い時は一度に10台以上を見て回るといい、「音を聞けば不具合が分かる」と語る。

 そんな職人の手仕事にほれ込んだのは同市大桝町で服飾店「mokono(モコノ)」を営むデザイナー、竹岡たまみさん(49)。8年前に同社と協力し、形を整えるプレス加工を省いた「クネクネくつ下」を商品化した。柔らかな風合いと足を締め付けない履き心地は幅広い世代に好評で、同市のふるさと納税の返礼品にも選ばれている。

 元号は令和に変わり、3代目の稲坂剛社長(64)は「技術を継承し、今後も時代に沿って客が喜んでくれる商品を作り続けたい」と新たな時代を見据える。

阪神の最新
もっと見る

天気(2月18日)

  • 9℃
  • 2℃
  • 40%

  • 6℃
  • 0℃
  • 90%

  • 9℃
  • 3℃
  • 30%

  • 8℃
  • 1℃
  • 50%

お知らせ