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宝塚市が配布している性的少数者への支援や理解を示すステッカー=宝塚市役所
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宝塚市が配布している性的少数者への支援や理解を示すステッカー=宝塚市役所

 兵庫県宝塚市は、性的少数者(LGBT)への理解と支援の輪を広げようと、性の多様性を示すレインボーカラーをあしらった「『にじいろのまち宝塚』ステッカー」を市民に配っている。市役所や公共施設にも掲示し、施策だけでなく、目に見える形で市民に性の多様性を尊重してもらい、まち全体での受け入れを目指す。(小谷千穂)

 同市は同性カップルをパートナーと認め、公的書類を発行する「パートナーシップ制度」を、全国の自治体で4番目となる2016年6月に導入。「ありのままに自分らしく生きられるまち宝塚」を基本方針に、LGBTを人権課題と捉えて支援に取り組んでいる。

 周知を図るため、市はLGBTに対する理解を促す講演会を開く。市内の学校教員に多様な性のあり方を伝える手引き書を配布し、子どもにも教えるように努める。市内の中学校では制服のスカートとズボンの選択制が広がり、現在は全12校中11校が採用する。

 ただ、こうした施策では多くの大人には十分届かないため、LGBTを紹介するステッカーの作成に乗り出した。普段から市民に目にしてもらう一方、LGBTの当事者もステッカーが貼られた施設や店舗は安心できるという側面もある。

 ステッカーはA5サイズで、赤▽オレンジ▽黄▽黄緑▽青▽紫-の6色の円形と、市花のすみれが描かれる。「宝塚市は性の多様性を尊重しています」と記され、ラミネート加工されているので台に置いたり、ガラス扉や壁に貼ったりできる。同市人権男女共同参画課は千枚を用意し、希望があれば無料で提供する。

 直径約2・5センチのシールもあり、同課の担当者は「自宅や車など個人の使用も大歓迎。町中に貼られることで、市全体で性の多様性を尊重するメッセージを発信したい」と話す。同課TEL0797・77・9100

    ◇    ◇

【パートナーシップ制度】宝塚市では9組が届け出

 同性カップルを認め、公的書類を発行する制度。宝塚市は3年前に始めたが、今年10月までに全国27の自治体が制度を設けた。県内の近隣市では尼崎市や三田市なども導入。宝塚市では2年間申請がなかったものの、開庁時間外の受け付けや個室での対応を整え、今月26日時点で9組が届け出た。

 カップルに手渡される受領証は、市営住宅で同居する手続きが認められ、大手携帯会社や生命保険会社では家族の証明ができる。一方、法律の婚姻ではないため、相続権や扶養控除は受けられない。市の担当者は「あくまで制度なので、法律ができるまでのつなぎになれば」とする。

 市は、受領証を持ち運びができるカードにし、戸籍上の同性同士に限らないカップルにも対応できるよう対象の拡大を検討する。

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