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沖口誠さんから体操の基礎を教わる園児ら=洲本市大野
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沖口誠さんから体操の基礎を教わる園児ら=洲本市大野

 オリンピックなど第一線で活躍したアスリートらが、子どもたちに直接指導する取り組みが、兵庫県洲本市内で広がっている。北京五輪で陸上400メートルリレー銀メダリストの朝原宣治さんや、体操団体銀メダリストの沖口誠さんらが、経験を基に走り方や体操の基本などを伝授。企画する実行委員会は今年、設立から10年目を迎え、今後も内容を充実させて続けるという。(上田勇紀)

 11月25日、洲本市の大野小学校体育館。大野幼稚園の園児14人が、沖口さんから体操の基礎を教わった。

 5歳児グループは、腹筋やY字バランス、スキップなどで体を動かした後、マットの上で前転や側転を練習。跳び箱では、沖口さんが「(跳び箱に)手をついたら、押す。『エイ』って押して」とコツを教えた。園児は、休憩の時間も惜しむように挑戦した。

 主催したのは「アスリートネットワークinすもと実行委員会」。元バレーボール女子日本代表監督の柳本晶一さんらが2010年、「アスリートネットワーク」を設立。洲本市は活動場所の一つとなり、同じ年に実行委が発足して連携している。

 柳本さんとのつながりは03年にさかのぼる。旧五色町のアスパ五色体育館オープニングイベントに柳本さんが訪れ、全日本女子バレーの紅白試合を行ったことがきっかけという。

 現在、実行委のメンバーは約70人。洲本市や市体育協会など幅広い団体から選ばれた人や有識者らが集まり、協賛金や市の助成金で運営する。

 展開する3本柱がある。一つは、10年度に始まったキッズドリームスポーツチャレンジ。これまで、幼児や小中学生を中心に、保護者を含め延べ7000人以上が参加。バレーボールや陸上、柔道などさまざまな教室を用意し、柳本さんや朝原さん、柔道で五輪3連覇した野村忠宏さんらが教えた。

 15年度には小学生向けの夢授業・すもとっ子走育プロジェクトが始まった。3年間で12回行うプログラムで、洲本市内3小学校ずつを選出。走る基本などを、朝原さんや、元世界陸上走り幅跳び日本代表の荒川大輔さんらが手ほどきしてきた。16年度からは幼児、小学生向けの体操プロジェクトも動きだし、現在は沖口さんを中心に続いている。

 来年は東京五輪・パラリンピックの開催で、スポーツ人気の高まりも予想される。実行委事務局の洲本市教育委員会は「メダリストら“本物”に触れる経験は大きい。運動が好きな子どもたちを育てていきたい」としている。

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