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動物の解体数が減っている淡路食肉センター=南あわじ市市小井
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動物の解体数が減っている淡路食肉センター=南あわじ市市小井
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 淡路広域行政事務組合が運営する「淡路食肉センター」(兵庫県南あわじ市市小井)の畜頭数(動物の解体数)が2018年度、1625頭にとどまり、10年前と比べて半分以下に減っていることが分かった。酪農家や肥育農家の減少に加え、海外でも知名度の高い「神戸ビーフ」への認定を目指し、島外で処理されることなどが要因という。営業収支差は赤字が続き、島内3市の分担金でまかなわれている。(上田勇紀)

 同センターは、洲本市と南あわじ市(旧三原町)にあった施設を統合し、00年に完成した。島内唯一の食肉処理施設として、1日40頭(大動物)を解体できる能力を備える。使用料は、と畜解体室が大動物7020円、内臓処理室が同1080円など。3市で構成する同事務組合が、あわじ島農協に委託して運営している。

 畜頭数(主に牛)は、04年度4686頭だったが、08年度3807頭、13年度2669頭、18年度1625頭-と右肩下がりに。18年度は、支出(委託料や光熱費)が約6341万円だったのに対し、収入(使用料)は約1613万円にとどまった。営業収支の差(赤字)は約4728万円。畜頭数が減れば、それに伴って使用料収入が減る仕組みだ。

 そうした赤字は、島内3市の分担金でまかなわれている。施設改修にも使われ、18年度の分担金は3市で約7666万円に上る。

 同事務組合によると、かつては、乳搾りを終えた乳牛の解体が多かったが、酪農家は減少。肉牛も減っている。県畜産課のデータでは08年、淡路島内の乳牛農家は363戸で、乳用牛は9872頭いた。だが18年には143戸、4850頭と半分以下に。肉用牛でも08年の1629戸2万60頭から、18年には870戸1万4980頭に減った。農家の高齢化や世話の大変さ、後継者不足などが影響している。

 神戸ビーフの知名度は高いが、淡路食肉センターでは、市場規模が小さく、霜降り度合いや脂質などを見極める専門の格付け員がいないことなどから認定はできないという。

 同事務組合は「解体数は減っているが、島内にと畜場は必要。今後のあり方を3市や関係者と検討していく必要がある。淡路島の畜産振興のためにも、利用を呼び掛け、裾野を広げていきたい」としている。

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