淡路

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受賞を喜ぶ(右下から時計回りに)石上智英社長、妻でマネジャーの恵理子さん、フォトグラファーの村瀬英幸さんと岡田有富子さん=フォトスタジオ・カドゥー
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受賞を喜ぶ(右下から時計回りに)石上智英社長、妻でマネジャーの恵理子さん、フォトグラファーの村瀬英幸さんと岡田有富子さん=フォトスタジオ・カドゥー

 全国の写真館が技術とサービスを競うコンテスト「第4回写真スタジオアワード」で、兵庫県洲本市本町6の「フォトスタジオ・カドゥー」が最高賞のグランプリに輝いた。昨年、一昨年の決勝進出を経てつかんだ“三度目の正直”の栄冠。石上智英社長(32)は「最後の挑戦のつもりで無心で臨んだ。自分たちの思いが、ようやく形になった」と喜びをかみしめる。(内田世紀)

 「カドゥー」は1930年創業の老舗写真館「富士スタヂオ」が前身。2013年4月に最大震度6弱を観測した淡路島地震で店舗兼自宅が半壊となり、近くの「コモード56商店街」にある古民家に移転を余儀なくされた。

 写真館業界が縮小する中、4代目社長の石上さんは新たな顧客ニーズを分析。「写真を売る時代は終わった。これからは感動や体験を売る時代」と、店内に家の形をしたキッズスペースを設けるなど店の雰囲気づくりに徹底的にこだわった。「写真の裏側にあるストーリーを大切に」と、打ち合わせから撮影まであらゆる場面をスナップ写真で記録。全員でスライドショーを鑑賞するサービスなどを提供する。

 同コンテストは、写真館の若手経営者らでつくる「パイオニア・グリーン・サークル」が主催。今年は54店がエントリーした。1次審査はリサーチ会社の審査員が2回の覆面調査で5店を選出。決勝となる最終審査は、写真館のスタッフによるプレゼンテーション形式で上位3チームを決める。

 カドゥーは過去2年、1次審査を1位通過するなど健闘したが、最終審査でわずかに及ばず涙をのんだ。「3回目となると肩の力も抜けていた。特別な準備はせず、ただ『思い』を伝えることだけを考えた」。4人のスタッフが、「地震で廃業寸前の店を必死で立て直した」「写真はたくさんの人を幸せにする究極のエンターテインメント」と信念を丁寧に伝えた。

 結果発表で「グランプリはカドゥー」の声に、4人はステージ上で歓喜の輪をつくった。「カドゥーはフランス語で贈り物の意。支えてくれたお客さまへの感謝を伝えたかった」と石上さん。「去年までの悔し涙をうれし涙に変えることができて、本当によかった」と笑う。

 カドゥーは、同コンテストに今年から新設された学校卒業アルバム部門でも、スタッフの村瀬英幸さん(34)が手掛けた洲本高校19年度アルバムがデザイン賞を受賞。また、ウエディング業界で権威ある「ウエディング・フォト・アワード」では、同じく岡田有富子さん(35)がベストショット部門の金賞を受賞した。

 受賞を記念し同店は7、8日、感謝祭を開く。家族写真を500円で撮影し、ポストカードに加工して祖父母らに郵送するサービスを行う。カドゥーTEL0799・38・4063

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