明石

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明石市感染対策局長 山本徹さん
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明石市感染対策局長 山本徹さん
あかし保健所長 浜田昌範さん
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あかし保健所長 浜田昌範さん
神戸新聞NEXT
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 加速度的な感染拡大で市民生活に変容を迫る新型コロナウイルス。普段からマスクを着け、人との適度な間隔を保つなど暮らしと命を守るための「新しい生活様式」の模索も始まった。片や行政は感染拡大を防ぐためにどんな取り組みを進めているのか。感染症対策の資格(ICD)を持つ浜田昌範あかし保健所長と明石市感染対策局の山本徹局長に、日常の心構えや市の対策を聞いた。(吉本晃司)

■第2波は来るのか

 浜田所長「第2波は必ず来ると思った方がいい。新型コロナのワクチンができるまでウイルスはなくならない。ワクチンは副作用などの研究が必要なので時間がかかるが、その間、ウイルスが感染の増減を繰り返しながら一定のレベルに落ち着く『収束』はあっても、ウイルス自体がなくなる『終息』は何年たってもしない可能性がある。私たちは今、新型コロナと一緒に生きている」

■いつ来るのか

 浜田所長「いま南半球は冬に向かっている。ウイルスが自然に回ってくるなら、北半球の第2波は次の冬になるだろうが、人の移動は止められないのでいつ来てもおかしくない。明石だけ逃れることは不可能だが、大阪、神戸の状況をよく見ながら警戒することはできる」

■あかし保健所はどう機能したのか

 山本局長「中核市移行に伴って明石に保健所ができた。それまでは県が持っていた情報を、市がすぐに得られるようになり、保健所がコントロールセンターとして人材や資材の配分を素早くできるようになった。人材、物資の確保など予算が絡むことは、以前なら実現に1カ月かかることもあったが、保健所ができたことで1週間程度で決済できるようになり、早い対応が可能になった」

 「私が市総務部防災安全課の職員だった2007年、市職員や医療関係者らの動き方を示した新型インフルエンザ対策行動計画を策定した。2年後の流行時にも活用できたが、今回の新型コロナウイルスでも役に立った。例えば電話相談の回線数を、新型インフル時に1本から3本に増やし、今回は6本で対応した」

 浜田所長「電話相談でPCR検査は不要と判断した人が、後から感染者と判明する取りこぼしの例はなかった」

■市の態勢は十分か

 浜田所長「発足時88人だった保健所職員は随時増やし今は120人。PCR検査ができる件数も1日18件だったのを5月4日から60件に増やした。万が一、施設や学校園で感染者が出た場合、同じ部屋にいた人にばさっと大きな網を掛け、濃厚接触者を早く同時に検査することができる」

 「片っ端から全員を検査してはどうかという意見もあるが、それはできない。PCRの感度は70%。陽性であっても30%は漏れ、陰性であっても疑陽性になることもある。この精度では、隔離する必要のない人も隔離することになる。PCR検査は万能ではない。やはり保健師による濃厚接触者の選別は必要だ」

■今後の見通しは

 山本局長「人混みにむやみに行かないなど、行政が市民に要請する行動自粛を緩和し、感染がどうなるのか。結果が判明するのがおおよそ2週間後。緩和の度合いについては当面、押したり引いたりという対応が2週間ごとに続くだろう。保健所の機能やあり方の見直しもあり得る。その都度適切な対応をしていくことになる」

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