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明石川にせり出すように立っているJR西の線路橋の橋台。増水時に流水を阻む原因になる=明石市大明石町2
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明石川にせり出すように立っているJR西の線路橋の橋台。増水時に流水を阻む原因になる=明石市大明石町2

 兵庫県とJR西日本は、明石川に架かる普通電車用の線路橋(同県明石市大明石町2)について、西側の橋台が川幅を狭め、大雨などの増水時に流水を阻むとして、3月末にも橋台の付け替え工事を始める。この線路橋は1日約330本が往来するが、従来の橋をそのまま使うことで運行を止めずに工事できる。JR西によると、運行を止めない工法は珍しいという。

 明石川には、普通電車が通る南側の上下線と、貨物列車や新快速が通る北側の上下線で計4本の橋がある。今回、工事するのは普通電車用の2本。

 JR西によると、下りの橋は1919年、上りの橋は1931年に完成した。いずれも全長約84メートル。上下線の橋ともに、旧国鉄時代に整備された年代物。橋台にはレンガ積みの痕跡が残り、写真を撮りに来る鉄道ファンもいるという。

 県によると、線路橋西端の橋台が川にせり出し、川幅を約10メートル狭めているという。

 橋が架かる地点は河口から約1・1キロで、高潮対策区間に含まれる。最大6メートルの水高を想定した堤防を備えるが、台風の高潮などで増水した際、せり出した橋台が水の流れを阻害するという。

 このため、付近住民から長年、橋の付け替えなどの要望が上がっていた。

 そもそも明石川の改修工事は1953年、市内でも大きな被害があった阿久根台風(45年)の洪水被害を受け、治水事業として開始。その後、高潮対策になったが、76年の工事計画によると、当時から橋台の“出っ張り”を課題と認識していたとみられる。

 ところが、これまでの工法では仮の橋を設置して線路を付け替え、新しい橋を造った後に線路を元通りに敷き直す必要があった。運行に支障が出る上、推定約150億円と費用も巨額になり、工事は難しいとされてきた。

 転機は、橋はそのままでせり出す橋台だけを約10メートル西に動かす新工法が可能になったこと。費用は3分の1以下に、工期も大幅に短縮できるという。

 さらに19年度、災害による被害の危険性が高い場所を優先する国の「大規模特定河川事業」に指定されたことが事業化を大きく後押しした。

 総事業費は約41億円。国と県が半分ずつ負担し、県がJR西に工事を委託する。JRは約6千万円を負担する。工期は約7年を見込んでいる。(小西隆久)

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