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休校前に先生が掲げた横断幕=大久保中
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休校前に先生が掲げた横断幕=大久保中
在校生が生徒玄関に掲げた3年生へのメッセージ=錦城中
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在校生が生徒玄関に掲げた3年生へのメッセージ=錦城中

 新型コロナウイルス感染症の拡大による休校で、延期された兵庫県明石市内の中学校の卒業式が17日、各校で開かれる。国からの急な休校要請で十分な準備ができず、壇上での証書手渡しを断念した学校もある。送り出す教職員は「門出を祝う気持ちは変わらない」と晴れの日の準備を進めている。

 市教委によると、今年卒業する3年生は2436人。当初、卒業式は10日の予定だった。

 市教委は2日に開いた臨時校長会で、出席者の縮小や時間の短縮を要請。多くの中学校で来賓の招待をやめ、保護者の参加は卒業生1人につき2人までにした。在校生の出席も見合わせ、卒業生への「送辞」は省略。卒業生の「答辞」も「3年生代表のことば」などに変更する。

 事前に準備した「送辞」は学校通信などに掲載し、卒業生に配る学校もある。

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 市内で最多の343人が卒業する大久保中(大久保町大久保町)は卒業証書を代表の1人に渡す。卒業生が歌う曲も2曲から1曲に。校長の式辞も短くし、式は予定より40分短い1時間になる。

 苦渋の決断だった。休校前、下校する3年生に急きょメッセージを作った。

 「コロナなんかに邪魔はさせない!」「今日という日を大切に。そしてまた会う日まで」。先生たちの発案だった。

 一方、全校生が市内最少の錦城中(上ノ丸3)は、3年生も73人と少ないため、全員に壇上で証書を手渡す予定だ。

 在校生の出席は生徒会役員の数人に。式を終えた3年生が在校生でつくる花道を通るイベントはやめる。

 同中でも休校前の2日、サプライズがあった。下校前、1、2年生が校舎の前に集まり、3年生に合唱曲を贈ったのだ。永田浩史校長は「規模の縮小は申し訳ないが、私たちが送り出す気持ちに変わりはない」と話す。

 江井島中(大久保町西島)は125人が卒業する。在校生の送辞は学年通信に印刷し3年生に手渡す。2曲の予定だった歌もとりやめた。潮勇次校長は「生徒が熱心に練習していたのを知っているだけにつらい。休校前に伝えると泣いていた」と明かす。

 潮校長は3月末に定年を迎える。「最後の卒業式には思い入れがあり、最高の式辞にしようと考えている。友達や地域に支えてもらった3年生は、地域の誇りを礎にして社会に出てほしい」と、教員生活最後のメッセージを伝えるつもりだ。(吉本晃司)

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