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 明石市立学校園の再開について泉房穂市長と浜田昌範・あかし保健所長が神戸新聞社の取材に応じた。主なやりとりは次の通り。(聞き手・小西隆久)

■再開の理由と判断の根拠は

 泉市長(以下、市長) 市としては、市民の健康と生活の両方に目配りする必要がある。感染症対策が必要なのは言うまでもないが、しわ寄せが社会的に弱い立場の子どもや高齢者に偏りがち。再開する一方、体制強化や官民連携、高齢者施設の巡回、相談ダイヤルも実施し、イベント自粛は継続する。そういった総合的な対応の中での判断。保健所長に医師としての見解も聞きながら決めた。

 浜田保健所長(以下、保健所長) 医学的に子どもの感染者が少なく、重症化が少ないと言われている。喫煙者や男性、高齢者に重症例が多い。子どもが絶対に感染しないわけではないが、他府県の情報から考えると、狭い空間で多くの人が集まる中の感染が多い。学校という場所は大丈夫というのが私の考え。

 始業前後の手洗いや登校前の検温を徹底し、これからは暖かくなるので教室の窓を開けて換気する。授業中は、みんなでの音読や合唱をやめるといった少しの配慮で、十分安全に運営できる。もし感染者が出ても、学校での感染でなければ再開しても構わない。

■市内で感染者が出ていないことも根拠の一つか

 保健所長 それは関係ない。明石は神戸に近い。隣接地域で感染が起きており、いつ明石で起きてもおかしくない。だから感染者が出るかどうかが問題ではない。

 市長 単に休校か、再開かの二者択一ではなく、学校でのリスク対応を確認した上で、基礎疾患で心配な生徒は欠席しても欠席扱いにしない、学習もフォローする。すべてがセットとなる話。

■親が勤務先などで感染し、子どもが感染するケースもある。子どもが集まる学校で感染拡大するリスクも高まるのでは

 市長 社会生活が動いている以上、完全にリスクをゼロにすることはできないが、幅広く啓発して相談窓口をつくり、気になる人は早めに相談してもらうなど早期に把握する対応が大事。早い段階で幅広く対応すれば、リスクも減らせる。

 保健所としっかり連携できるし、医師会や病院とも協力できる体制を整えている。感染者ゼロを続けることは無理だが、重症化させない、感染拡大させない取り組みをしっかりやることが合理的。

■再び休校を検討する事態とはどのような状況か

 保健所長 医学的には1クラスで複数人の感染者が出たとか、教職員が感染した場合は、校医と相談し対応を考えないといけない。

 市長 感染リスクとのバランスの問題。学校に来てもらう方がリスクが高いと判断すれば考える。状況に応じて(休校は)全域か、地域か、学校単位かという選択肢もある。インフルエンザでは学校単位、学級単位。いろいろ方法はある。

 学校は、子どもにとって安全安心の居場所であるべきで、そうでない状況なら休校も再検討するが、休校は大きな話。市内で感染者が1人出たからとの理由でシンプルに(学校を)閉める、閉めないという話ではない。

■9日の会見で「保護者や生徒から再開を求める悲鳴が聞こえる」と話していたが

 市長 私にも小さな子どもがいる。親同士や町中でも「再開して」とよく言われる。中には1人親の家庭もある。子どもの休校で欠勤し、仕事がなくなったら生活できないという話もあり、そこも踏まえた判断が必要だ。

■マスクや消毒液が教育現場で不足している

 市長 国の動きを待つことなく、市内の企業などと連携してマスク確保に動いている。ただ医療機関が優先。市民や教育現場にどうするかは検討中。

 保健所長 マスクがあれば感染しないわけではない。子どもたちは徒歩なので通学時にマスクは不要。学校では小学生は給食用のマスクがあるが、中学生にはない。そこは検討していく。

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