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日商簿記1級に合格した松村朋香さん=神戸市垂水区星陵台4、神戸商業高
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日商簿記1級に合格した松村朋香さん=神戸市垂水区星陵台4、神戸商業高

 公認会計士や税理士などの国家資格の登竜門とされる日本商工会議所主催の簿記検定1級に、兵庫県立神戸商業高校3年の松村朋香さん(18)=同県明石市=が合格した。高校の簿記部で力をつけ、合格率10%未満の難関を突破した。

 日商簿記は企業の経営活動を記録・計算・整理し、経営成績と財政状態を明らかにする技能。

 1級はレベルの高い会計学や原価計算、企業会計に関する法規の知識などが必要で、合格すれば税理士試験の受験資格を得られる。大半の受験生が社会人や大学生で、高校生の受験自体が珍しいという。

 高校の課外活動で会計事務所を見学し、公認会計士が将来の夢になった。簿記部に所属し、1年の6月に3級、11月に2級に合格。2年生の11月に1級試験に挑んだが不合格だった。

 1級試験は6月と11月の年2回あるが、「3年の11月は進路選択で試験を受けることが難しい。今回で絶対合格する」。強い気持ちで準備を始めた。

 苦手だった海外取引の問題は、「なんでこんな取引してるんだろう?」と取引の理由から追求した。問題集を購入し基礎から苦手を克服。部顧問の土井貴之さん(45)からは「中途半端にするならやめろ。1回で受かるものではない。何回でも聞きにこい」と指導を受け、最後まで勉強を支えてくれたという。

 試験のある6月には全国商業高等学校協会が主催する簿記コンクール県予選もあり、検定の勉強だけに時間を割くことが困難に。だが、「コンクールでは帳簿記入の正確さや速度が問われる。問題を解くスピードがあがり、別の問題に時間をかけることができるようになった」と振り返る。

 コンクールでは個人・団体とも1位に輝き、全国大会に出場した。

 プレッシャーを感じていた試験直前、土井さんから「今できなくても、明日になったらできるかもしれんやろ」と声をかけてもらった。「気負わなくていいんやな」。平常心で試験に臨み、合格をつかんだ。

 夢である公認会計士に向けて、大学進学を目指す。

 「会計士は取引内容を精査し、企業や経済活動の信用を作る仕事。取引の背景まで考えられる人になりたい」と笑顔を見せた。(長沢伸一)

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