「新聞感想文コンクール」  

一つの地球上で~ちがうものと同じもの~

中川陸聡(なかがわ・りくと) 宝塚市立末広小学校 5年

 「グアテマラ!?」
 今年の四月の始業式、ぼくの学校に新しい校長先生が来られた。その校長先生は、「かつて、グアテマラ日本人学校にいた」と話された。ぼくのむねは高鳴った。なぜかというと、その一週間ほど前、新聞の「世界の子どもたち」のコーナーで「グアテマラ」の記事を読んだばかりだったからだ。ぼくは急いで家に帰って、スクラップしてあったこの記事を読み直した。
 ぼくは、「世界の子どもたち」が好きだ。記事を読んで、いつも世界地図や地球ぎでその国の場所や国旗を確かめたり、インターネットでその国の歴史や生活、国旗の由来を調べたりする。気になった国の本を図書館で借りることもある。世界にはいろいろな国があって、今、ぼくがこうして新聞を読んでいるしゅん間に、世界の子どもたちは、どこで、何をしているのだろうと想像するだけでワクワクする。
 「世界の子どもたち」の「グアテマラ」の記事では、生後九カ月の妹によりそう幼ち園児ぐらいのお姉ちゃんの写真がのっていた。おもちゃのぶら下がったねんねマットで遊ぶ妹に顔をすりよせてかわいがるお姉ちゃん。「ぼくとぼくの妹にもこんな時があったな~」となつかしく思った。でも、デニスちゃんの様子がすこしおかしいのに気がついた。頭が小さいのだ。記事を読むとデニスちゃんはジカウイルスに感染して生まれたということが分かった。ジカウイルスによる病気は日本では確認されていないが、グアテマラでは流行し、そのウイルスにかかってしまったお母さんから生まれた赤ちゃんにも障がいがでてしまっているそうだ。
 「グアテマラでは、約半数の子どもたちが学校に通えない」と校長先生が教えてくれた。子どもも家事や家の仕事を手伝わなければならないからだそうだ。また、文ぼう具が買えないために学校に通えない子どもたちもいて、観光客にミサンガなどのお土産物を売ったりくつみがきをしたりして生活費をかせいでいる子どもたちもいるそうで、ぼくはおどろいた。また、食べ物では、主にトウモロコシの粉に野菜をまいたものを食べるそうだ。肉は月に一回くらいしか食べないこともあり、子どもたちの多くが栄養不足の状態になっている地域もあるようだ。
 「世界の子どもたち」で、世界のいろいろな国のことを知ると、日本でぼくたちが当たり前だと思っていることが決してそうではないことが分かる。この一つの地球の上で、ぼくたちは様々な言葉、生活習慣、宗教、価値観を持って生きている。でも、子どもや妹をかわいいと感じ、健やかに成長してほしい、と願う気持ちや愛情は世界中どこの国の人であっても同じだと思う。今、このしゅん間も同じ地球の上で、デニスちゃんも家族の愛情をたっぷりもらってけん命に生きているのだと思う。


(4月1日付 神戸新聞・週刊まなびーから)
「一つの地球上で~ちがうものと同じもの~」「一つの地球上で~ちがうものと同じもの~」

 

※題名をクリックすると講評と神戸新聞社賞・県知事賞の作品を読むことができます。

兵庫県NIE推進協議会 秋田久子 会長 講評

地域の課題「我がこと」として
 
部門 受賞者(敬称略)
学校名・学年
作品の題名
神戸新聞社賞 小学校1・2年 宜川 真子
福崎町立田原小学校・2年
「ひめじわかな」
小学校3・4年 坂元  蓮
神河町立寺前小学校・4年
「寺前楽座 まちの灯り」
小学校5・6年 中川 陸聡
宝塚市立末広小学校・5年
「一つの地球上で
~ちがうものと同じもの~」
中学生 松田 莉那
西脇市立西脇中学校・3年
「新聞のある朝」
高校生 片井 文音
兵庫県立洲本高等学校・1年
「広がる院内助産、助産師外来」
兵庫県知事賞 小学校1・2年 片山 志恩
小野市立河合小学校・1年
「ゆめ見るはな火」
小学校3・4年 藤田  慎
神戸市立長坂小学校・4年
「出荷激減 風前のマッチ業界」
小学校5・6年 小田垣 萌果
豊岡市立日高小学校・6年
「豊かな心・強い心」
中学生 澤田 莉琉
宍粟市立一宮北中学校・3年
「生きる」
高校生 植田さくら
賢明女子学院高等学校・2年
「高校生が社会を動かす」
 

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